インド進出日系企業・インド就職の最新傾向

こんにちは!RGF Indiaです。

 

先日、インド政府がインド進出の日系企業を現在の約10倍となる1万5000社に増やすのを目標にしているとのにニュースがありました。
参照:日本経済新聞 インド進出日系企業、中小含め3年で10倍に 駐日大使


今回はこのニュースを元に、2023年現在のインド進出日系企業・インド就職の傾向に関して深堀りしていきます。

インド進出を見据える日系企業が増加

まずインド進出日系企業の最新の傾向に関してです。

弊社RGF India Japandesk は日々インドに進出する日系企業様に向けて、人材・労務面に関してサポートをさせていただいております。その中で、今年は新規進出予定の企業からの問い合わせが確実に増えているのを感じます。最近は週1回程度は日本からの出張やオンラインでの進出に伴う人材採用の面談をさせていただいております。
またインド進出だけではなく、優秀なインド人スタッフの日本本社での採用に関するお問い合わせが増えているのも事実です。 

どのような企業がインド進出をするか

 現在進出している日系企業のうち約半数が製造業、またその半数が自動車関連の企業です。最近の新規進出企業では、製造業や製造業向けにビジネスをする商社(機械・素材)が多いですが、最近の傾向としては、半導体関連やEV関連の事業の問い合わせやFMCG(*日用消費財)業界からの進出問い合わせも増えています。 

では日系企業がインドに進出する目的はどこにあるのでしょうか?


一番多い目的としては、最大の人口を抱えるインドの消費者向けにビジネスをするということです。また、インドを拠点にアフリカ・中東市場向けのハブになるパターンや、インドの豊富な労働力を期待して輸出向けの製造拠点とする企業、また豊富なIT人材を採用しやすいことから、オフショア拠点として活用する企業も増えています。 

記事にはインド政府が日系の中小企業のインド進出を支援するとのことでした。最近の進出企業をみると、確かに中小企業の進出も増えています。中小企業の場合にはインドや新興国で活躍できる人材が社内に多くないパターンもあり、その場合には進出に合わせて外部からインドで経験のある人材を採用して進出する企業も多いです。

 インドにおいて日系企業の価値はどこで発揮されるか?

さて、少し視点を変えて日系企業の価値はどこにあるのかを改めて考えてみました。

製品に関しては、日本企業の多くは値段の高いセグメントにおいて、品質の高さを価値として勝負をしているケ-スが多いと感じます。ただし、インドでは一般的に価格の部分でも競争力を求められるケースが多く、苦戦する日系企業も多いのも事実です。 

 また雇用面に関してはどうでしょうか。

弊社では日々インド人の日本語スピーカーの方にお仕事を紹介しています。彼らは基本的に日本語、現地語、英語を話すのでインド進出日系企業にとって必要な人材です。

日本語スピーカーの方に日系企業のいい点を聞くと、時間を守る・礼儀正しいという回答がよく返ってきます。日本ではごく一般的な習慣ですが、彼らにとっては日系企業に魅力を感じる理由の一つのようです。「日本のビジネスカルチャーの方がフィットしているから日系企業で働き続けたい」という方もいました。

また弊社で長きに渡り勤務しているインド人メンバーにも同じことを聞いてみました。彼女は情報の透明性(上層部にしか情報が共有されないインドローカル企業もあるそう)・機会の平等性があると言っていました。

 インドで高まる日本人の需要

次に、インドで働く日本人に焦点を当てていきます。

インド進出日系企業が増加しているのに伴い、日本人採用を検討する日系企業は年々増加傾向にあります。求人として多いのは、日系企業向けの営業・カスタマーサポート職の募集です。次いで多いのは、製造業等日本人スタッフが多い企業において、日本人のサポートをお願いする総務・人事担当者です。また、業界問わず管理系職種(特に経理関連)の職種は日本人採用 のニーズが強いと感じています。


インドで活躍できる日本人人材とは?

インド進出日系企業で日本人採用の需要が高まる中、どんな人材を企業は求めているのでしょうか?

一般的に教育に時間をかけられないため、即戦力の人材を求めるケースが多いです。というのも、基本的には最低限の日本人でオペレーションを回しているケースが多いからです。しかし、インドにおいてはビザが新卒からシニアまでビザが取れるため、求められる人材ニーズの幅は広いです。新卒レベルでもOKなポジションから65歳以上でも採用してもらっているケースもあり、門戸は広いと言えます。 

またインドで活躍する上で、「ローカルのスタッフといかに協業できるか」がキーになると考えます。

イレギュラーなトラブル対応が柔軟に対応できるか、日本人やスタンダードな日系企業の価値観とは違う価値観のローカルスタッフに対して、理解を示し、なぜそうなすべきかを言語化して説明できるかも、ローカルスタッフと共に働く上で重要なことだと思います。

今インドで働く魅力とは

経済成長し続けており、ほとんどの人たちが基本的にポジティブな価値観を持つ国で働けるというのは、大きな魅力です。個人的な感覚なのですが、オフィスもエネルギーに溢れているのを感じます。

またインドにおいてビジネスシーンでは英語を使用するため、英語力を活かす、英語力を伸ばすことができるのも魅力のひとつです。


インドで働く様子を知りたい方はこちらの記事をチェックしてみてください!↓


まとめ

昨今、G20の開催国になったり人口が中国を抜いて世界一になるなど、社会的にも経済的にも注目を集めているインド。そんなインドでの日系企業・就職の傾向を弊社視点でまとめてみました。

インド進出にご興味をお持ちの日系企業様、インド就職にご興味をお持ちの方は是非お気軽にRGF India までお問い合わせください。

 最後までお読みいただきありがとうございました!

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