チェンナイは南インドの中でも「地元文化が色濃く残る都市」です。その伝統・慣習を大切にする地域性があり、他都市に比べて保守的な社会風土が根強く残っています。
一方で、教育水準は全国的に高く、理系大学出身者が多いため、技術者コミュニティが活発です。
治安と安全
- 軽犯罪:商業エリアや駅周辺でスリが報告されている。夜間は人通りの少ない場所を避けるのが基本
- 夜間の移動:郊外道路は照明が少ないため車移動が中心。港湾地域では大型車両との接触に注意
- デモ発生エリア:州政治に関する集会がたびたび行われるが、暴動化する例は少ない
- 交通安全:バイク利用者が非常に多く、雨季の転倒事故が多発する
治安は比較的落ち着いているものの、通勤・通学時の交通環境が安全管理の要になります。
医療・教育事情
- 医療機関:Apollo Hospitalの本院が所在。ほかFortis、MIOTなど私立病院も充実
- 保険加入:現地保険(Star Healthなど)の利用が一般的。外資勤務では海外医療保険が適用される
- 教育機関:日本人学校はないが、補習校が市内で活動中。American International、DAV Schoolなど国際校も選択肢
医療・教育インフラは南インドでも整っており、医療費はデリーやムンバイより低めです。
日本人にとっての生活環境
- 住宅エリア:ティ・ナガル、アダヤール、オールド・マハバリプラム・ロード周辺が人気
- 商業施設:Express Avenue、Phoenix Marketcityなど大型モールがある
- 交通手段:社用車・配車アプリが主流。鉄道は通勤には不向き
- 日本人コミュニティ:製造業駐在員を中心に構成。日本人会の活動が盛ん
- 日本語対応サービス:医療通訳・翻訳支援あり。日本食レストランは数軒
チェンナイは、派手さはありませんが、製造現場の粘り強さと、港町らしい人の温かさが共存しています。南インドの産業を根っこで支える都市、それがチェンナイです。