駐在妻のインド就職

こんにちは!私は配偶者(夫)の帯同でインドに来た所謂“駐妻”で、現在はRGFのメンバーとして働いています。RGFのオフィスはグルガオンですが、夫の勤務先がムンバイのため、私も普段はムンバイからフルリモート勤務をしています。

 

駐妻の方は、日本で仕事をしていた場合、会社を退職してインドに来ることが一般的だと思います。中には、働くことが好きでも辞めざるを得なかった方や、日本に帰国後のキャリアに不安を感じている方、またインドで働いてみたいと思っている方もいるのではないでしょうか。今回は、私の実体験を踏まえながら駐妻インド就職について書きたいと思います。

 

そもそも駐妻はインドで働けるの?

駐妻の方が持っている帯同ビザでは、インドで働くことはできません。企業で働く場合には、就労ビザを取得する必要があります。すでに帯同ビザでインドに滞在している場合、内定後に日本へ一度帰国して、ビザを切り替える必要があります。私はインドに渡航する前に日本で就職先を決めていたので、インドには最初から就労ビザで来ています。

 

なぜインドで働こうと思ったのか

私は、日本では新卒で入社した素材メーカーで営業・新卒採用担当として約10年間働いていました。20代後半に台湾駐在を経験するなど、どちらかと言えば仕事優先・キャリア志向タイプでした。夫のインド駐在が決まったときは、会社を辞めることへの葛藤があり悩みましたが、最終的には家族で一緒にいたいという思いの方が強く、退職してインドに行くことを決めました。

 

 

夫は私よりも半年先にインドに来ていたので、一度、下見も兼ねてムンバイに遊びに来たことがあります。それまで、もともとインドが好きだったわけでもなく、ましてインドに住むなんて考えたこともありませんでした。実際に来てみても、現地に住む自分の姿が想像できず、「家族も友達もいないこの場所で毎日何をして生きていくんだろう」という不安が大きくなってしまいました。

 

 

子供がいるご家庭では全然違う話だと思いますが、私たちはまだ夫婦二人だけ。「夫が仕事の間は一人で何をしよう。ここには夫の生活はあっても私の生活は無いんだな。日本での充実した生活を置いてまで来る必要があるのか。」夫以外にインドに来る理由が無く、仮にインドの生活を楽しめなかったとしたら、「夫のために自分を犠牲にした」と考えて夫婦関係にも影響しそうだと懸念しました。一度はインドへ行くと決めたものの、下見を経てかなり迷いが生じてしまいました。

インドで働くメリットを考える

帰国後、私自身もインドで何かやらなければという思いから、「インドで働く」という選択肢を検討した結果、インド就業は私にとって以下のメリットがあると感じました。

 

・家庭以外で自分の居場所・役割ができる

・インドで働いた経験で、帰国後のキャリアの選択肢を広げられる

・“夫のため”ではなく自分のためにインドにいる理由ができる

・経済的に自立できる

 

日本人、しかも女性でインドで働いたことがある人材は少ないので、帰国後に再就職するときに、希少人材として企業から面白いと感じてもらえるのではないかと思いました。仕事を辞めてインドに来ることはキャリアにとってマイナスになると思っていましたが、働くことを選択肢に入れた途端、経験次第ではむしろプラスになる可能性が高いと感じました。仕事を通して目標ができれば、自分のためにインドにいる理由ができるとも思いました。また、完全に夫の収入に頼りきりでは支出の度に毎回お伺いを立てることになり、性格的にストレスに感じそうだったので、自由に使える収入がある方が精神衛生上も良さそうだと思いました。

 

 

その後、ネットでRGFの求人を見つけ、海外営業×採用というこれまで経験が両方活かせる仕事だと思い、就職を決めました。

 

 

 

↑ムンバイの高層マンションは、プール、ジム、室内コート、子供用の遊び場等が備わった共用スペースがあるのが一般的です。在宅勤務の気分転換にランチ休憩時に散歩したりしています。

デメリットは無いの?

メリットだけでなく、デメリットについてもしっかり書きたいと思います。

最も影響が大きいのは、帯同家族として夫の勤務先の福利厚生が受けられなくなることだと思います。企業毎にルールは異なりますが、多くの企業で、配偶者が働き現地で収入を得ることで帯同家族の対象から外れます。我が家の場合は、渡航関連費用(引越し、支度料、渡航準備費、フライト費)、帯同家族手当、医療保険、一時帰国フライト費、近隣国への買出し制度等は使えなくなりました。

 

しかし、その内の医療保険や一時帰国のフライト費などは、現地で働く企業の福利厚生に組み込まれていることが多いです。夫の勤務先の福利厚生をおおまかに金額に換算し、働くことで得られる給与額と比較した結果、後者の方が、金銭面はもちろん得られる経験も含めてメリットが大きいと判断し、働くことを決めました。

 

こちらは駐妻が現地就職を検討する上で大事な要素になると思うので、配偶者の勤務先とよく確認することをおすすめいたします。私は日本で就労ビザを取得していたので、夫の会社から渡航関連費用のサポートが受けられませんでした。当時は、仕事が決まらない状態でインドに来ることへの不安が大きく日本で就職先を決めたのですが、一旦、夫の会社の手厚いサポートの元でインドに渡航して、現地で転職活動を始めても良かったかなと思います。

 

 

ムンバイ南東のハンピ遺跡の写真です。なんとインドには世界遺産が42個もあります!また日本に比べるとヨーロッパ、アフリカ、東南アジアの諸国に行きやすいので、夫とよく旅行に行っています。

実際にインドで働いてみて

前職で駐在経験があったので海外で働くこと自体にはそこまで抵抗がなかったものの、国が違えば人の考え方や仕事のやり方も違います。社内・社外、様々な現地の人と関りができ、インドならではの面白い経験ができています。自分で動いてインド就職を選んだ経験を通して、今後も夫婦のどちらかが別の国で働くことになっても、頑張れば再び現地で生活を作り上げていけるという自信にもなりました。

 

 

家事との両立が心配な方もいると思いますが、インドでは共働き世帯はメイドやナニーを雇うのが当たり前です。我が家もほとんどの家事をメイドにお願いしており、日本にいたときよりも家事をする時間が圧倒的に減りました。格安で家事をアウトソースできるという点でも、インドは女性にとって働きやすい環境といえると思います。

 

 

 

↑ある日のメイドさんが作ってくれた料理です。仕事が終わったらすでに料理ができているのでありがたいです。

 

インド就職に興味のある駐妻の方

私の周りにも、日本でバリバリと仕事をされていて能力が高いと感じる駐妻の方がたくさんいらっしゃいます。インドの経済成長に伴い進出する日系企業は増える一方、現地で働きたいという日本人は多くないことから、社会人経験があり即戦力として活躍できる人材へのニーズは高いです。

 

実際に、インドの日系企業の方々と話す中で、仕事を探している駐妻の方はいませんか?という質問を受けることもあります。帯同中は、家族との時間を大事にしたり、自分の好きなことに全力を注いだり、人それぞれ様々な過ごし方があると思います。もちろん仕事がすべてではありませんが、この記事を読んで、インドで働くという選択肢に興味を持ち、話だけでも聞いてみたいと思った方がいれば、是非RGFに登録してみていただければと思います。

 

 

↑ムンバイで有名なガネーシャ祭りの写真です。ガネーシャはインド人に愛されるヒンドゥー教の神様で、ムンバイではこうして年に一度あちこちで巨大なガネーシャが飾られます。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

 

 

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