『RRR』だけじゃない!インドに興味を持ったら見て欲しいインド映画3選!

R.R.Rのヒットの影響もあってインド映画のファンも日本で増えていると思いますが、今回はインドに赴任する前にぜひ見て欲しいインド映画を簡単なあらすじも併せて3本紹介したいと思います。

インドの文化を理解してもらうためにも役立ちますのでぜひご覧ください!


Dear Zindagi /ディア ライフ


まず1本目は、最近のインドの若者の感性、家族との関係性を描いた映画です。

ボリウッド(インド版のハリウッド)で映画や音楽アーティストのプロモーションビデオ制作の仕事をしている主人公の女性は、親や親戚との関係性があまり良くなく、だいぶ距離がある状態。

恋人がいながらも浮気をしてしまったり、好きな男性を本意ではないのに遠ざけてしまったり、他の男性にアプローチをしてみたり、、、


とにかく仕事やプライベートで悩みを多く抱えている状況。


そんな状況の中で、地元のゴアに帰った主人公は、ひょんなことから型破りな精神科のセラピストと出会い、彼のセラピーを受けることに。




最初は半信半疑でセラピーを受けるが、徐々に自身の抱える課題が浮き彫りになっていきます。

そして、自分の人生を好転させるために、これまで向き合ってこれなかった家族や恋人との関係性や仕事など自身の課題と向き合っていくことに。



インド3大ボリウッドスターのシャー・ルク・カーンがセラピストを演じており、インドでいまだに残る封建的、保守的な価値観と、また現在の若者の持つ、自分らしく生きたいという人生観やインドの家族との関係性を描いています。


“自分を良く理解出来たら、他人の意見は関係ない。人生という車は自分で運転しないと“


インド随一のリゾート地ゴアを舞台に、シャールック・カーンが主人公に投げかける言葉が印象的な映画です。

* Zindagi(Hindi語)は英語では、“Life”という意味。





② 3 idiots / きっとうまくいく



二本目の映画は、インドのエリート大学を舞台にインドの超学歴社会において、学生が家族受ける期待やプレッシャーと自己実現のはざまで揺れる模様を描いた映画です。

エリートのエンジニア系の大学に合格した3人の新入生が主人公で、保守的で古い考えも残るエリート大学での学生生活が描いています。

メインの主人公ランチョー(アーミル・カーン)は“超天才かバカ”といわれる自由人で、「きっと、うまくいく」というモットーの元、保守的な考えには縛られず、自分らしく学ぶ事、自分のやりたい事をやるという考えを大事にしています。

一方、サブ主人公の親友の2人は自分のやりたい事はあるものの、家族からの期待やプレッシャーなどもあり、敷かれたレールから道を逸れる事を恐れている様子。しかし、ランチョーの影響もあって、徐々にサブ主人公2人も自分の本来やりたい事を突き詰めたいと考えるようになっていきます。




自分の夢、やりたい事を見つけた主人公達と、エリート大学まで進んだ子供を持つ決して裕福ではない家族が子供夢を応援する葛藤が描かれています。インドの保守的・封建的な家族観が描かれており面白いです。


 
 
エンディングの舞台となっているレー・ラダックは、チベット文化圏が残る日本人にも人気の観光地です。


(レーラダックにあるパンゴン湖)





③ Taare Zameen Par / 地上の星たち


三本目も同じく、学校を舞台にしたアーミル・カーン主演・監督の映画です。


主人公は勉強が苦手だけども、小魚獲りやジグソーパズル、絵具等では非凡な才能を持つ8歳の男の子。学校の勉強についていけず、授業中に問題行動を起こして立たされたり、授業をエスケープして街を徘徊してしまいます。

また、家庭では勉強もスポーツ万能な兄と比較されてしまい、家庭でも彼の特異な行動は理解されておらず、両親は学校の先生方の勧めもあって、家から離れた住み込みの学校へ転校をさせることに。


しかし、普通の学校でも落ちこぼれていた主人公は、新しい学校の授業にもついていけず、追い詰めれた主人公は自ら命を絶とうとするが、隣の席の体に障害のある子に助けられる。




そんな状況で、臨時の教師として、アーミル・カーン演じる風変わりな教師ニクンプが赴任してきます。


ニクンプは主人公が失読症である事を理解して、主人公や他の生徒にアインシュタインや、エジソンなどの偉人も子供の頃に読み書きが遅れていた事を伝え、偉人と呼ばれる人々も決して勉強が得意ではなかったと話して聞かせます。

そして学長に掛け合って、放課後に主人公に特別に補修を行う事の許可を得て、二人の放課後の補修が始まります。すると、主人公は徐々に読み書きや計算ができるようになり、少しずつ自信を回復していきます。



さらに、ニクンプは主人公のために全校生徒と教師を対象とした絵のコンクールを企画・開催する事になり、そこで主人公の書いた絵が全校生徒の中で最優秀作品に選ばれ、ニクンプだけが気づいていた主人公の才能にやっと周りの人たちも気づく事になります。



アーミル・カーンはメッセージ性の強い映画を多く出していますが、この作品は画一的な古い教育へのアンチテーゼ的なメッセージと共に、教育において一人一人の個性を大事にする事の大切さを伝えていると思います。



*ターレー・ザミーン・パルはHindi語で地上の星とい意味。



以上、インド文化を理解するためにおすすめな映画3本を紹介させて頂きました。

Netflixでは日本語字幕付きでも見れますので、ぜひインドへ赴任の前に見て頂き、日本とは違うインドの価値観を学ぶきっかけにしてもらえれば嬉しいです。

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