ベトナムの都市部では水道インフラが整備されており、ホーチミン市やハノイなどでは、日常生活で水道を利用することができます。
ただし、日本とは水道設備や建物内の給水環境などが異なるため、海外転職などでベトナムに長期滞在する場合は、「水道水をどのように利用するか」をあらかじめ考えておくと安心です。
特に飲み水については、市販のミネラルウォーターやボトルウォーター、浄水器などを利用する人も多く、生活スタイルに合わせて飲料水を確保することができます。
ベトナムの水・飲料水事情
ベトナムの都市部では水道インフラが整備されており、ホーチミン市やハノイなどでは、日常生活で水道を利用することができます。
ただし、日本とは水道設備や建物内の給水環境などが異なるため、海外転職などでベトナムに長期滞在する場合は、「水道水をどのように利用するか」をあらかじめ考えておくと安心です。
特に飲み水については、市販のミネラルウォーターやボトルウォーター、浄水器などを利用する人も多く、生活スタイルに合わせて飲料水を確保することができます。
ベトナムの水道水はどうなのか
ベトナムの都市部では、水道局によって浄水処理された水が供給されています。
例えばホーチミン市では、SAWACO(サイゴン水道総公社)が水道水の供給と品質管理を行っており、水源から浄水処理、配水網まで水質を管理しています。SAWACOは、2025年からベトナム保健省の新しい規定に基づいた水質監視を行っており、定期的に水質検査を実施しています。
そのため、「ベトナムの水道水はすべて汚染されている」と考えるのは適切ではありません。
一方で、海外で生活する際に注意したいのが、浄水場から建物の蛇口までの環境です。
集合住宅やホテル、オフィスなどでは、建物内の貯水槽、給水タンク、配管、蛇口などを経由して水が供給されます。ホーチミン市の水道事業者も、建物側の貯水槽や配管、バルブなどの状態によって水質が影響を受ける可能性があります。
そのため、日本からベトナムへ転職する場合は、「水道水が安全かどうか」だけを見るのではなく、「住む予定の住宅でどのような給水設備が使われているか」まで確認するとよいでしょう。
飲み水について
ベトナムで生活する場合、飲料水を確保する方法はいくつかあります。
最も手軽なのが、スーパーやコンビニなどでペットボトルのミネラルウォーターやボトルウォーターを購入する方法です。
500ml程度の小型ボトルだけでなく、数リットルから十数リットル程度の大容量の商品も販売されています。自宅で料理をしたり、毎日多くの水を飲んだりする場合には、大容量のボトルを購入すると便利です。
また、ウォーターサーバーを利用する方法もあります。
ベトナムでは家庭向けのウォーターサーバーやボトルウォーターの宅配サービスもあり、自宅まで水を届けてもらえるサービスを利用できる場合があります。海外生活で毎回スーパーから重い水を運ぶのが面倒という人には便利な選択肢です。
さらに、浄水器を設置して、水道水をろ過して利用する方法もあります。
単身で外食が中心の人であれば、ペットボトルの水を購入するだけでも十分対応できます。一方、家族で生活する場合や自炊を頻繁にする場合は、大容量のボトルウォーターや浄水器、ウォーターサーバーなどを検討するとよいです。
浄水器を利用する場合
ベトナムでは家庭用の浄水器も利用されています。
キッチンの蛇口に取り付けるタイプや、シンクの下に設置するタイプ、据え置き型など、さまざまな種類があります。
飲み水や料理に使う水を浄水するだけでなく、シャワーや洗面など、用途に応じたフィルターを使用することもできます。
ただし、浄水器は「設置すれば終わり」というものではありません。
フィルターには交換時期があるため、使用量やメーカーが指定する期間に応じて定期的に交換する必要があります。フィルターを長期間交換しないまま使用すると、十分なろ過性能を維持できない可能性があります。
海外転職後に浄水器を使用する場合は、購入価格だけではなく、フィルターの交換費用や交換頻度、メンテナンスサービスの有無なども確認しておくと安心です。
料理にはどの水を使う?
飲料水だけでなく、料理に使う水についても気になるところです。
ベトナムで長期間生活する場合、飲み水と同じく、料理用の水についても家庭ごとに利用方法が異なります。
例えば、米を炊く、スープを作る、コーヒーやお茶を入れるといった用途では、ボトルウォーターや浄水した水を利用がおすすめです。
一方、食器洗いや掃除、洗濯など、直接口に入らない用途では水道水を利用するなど、用途によって使い分けることもできます。
海外生活では、すべての用途にペットボトルの水を使う必要があるわけではありません。自分が住む住宅の設備や水質を確認したうえで、飲料用・料理用・生活用に分けて考えると、無理なく水を管理できます。
氷にも注意
ベトナムで食事をする際には、「氷」についても知っておくと安心です。
レストランやカフェでは、飲み物に氷が入って提供されることが一般的です。
氷そのものについて一律に危険と考える必要はありませんが、店舗によって管理状況が異なる可能性があるため、衛生面が気になる場合は、氷を入れないよう注文するという方法があります。
特にベトナムで生活を始めたばかりの時期や、衛生環境に不安を感じる店舗では、無理に氷を利用しないという選択もできます。
一方、外国人が多く利用するホテルやカフェ、ショッピングモール内の店舗など、衛生管理が比較的確認しやすい環境では、氷入りの飲み物を楽しむこともできます。
大切なのは、「ベトナムでは氷が危険」と一括りにするのではなく、店舗や環境を見ながら判断することです。
歯磨きやシャワーでは?
ベトナムで生活を始めると、「歯磨きには水道水を使っていいのか」「シャワーの水は大丈夫なのか」といった疑問を持つ人もいるでしょう。
これについても、住んでいる建物の設備や水質によって状況が異なるため、一律に判断することはできません。
飲料水については、ボトルウォーターや浄水器などを利用することで、より安心して生活しやすくなります。
シャワーや洗面については水道水を利用する人が一般的ですが、肌や髪への影響が気になる場合には、シャワーフィルターなどを利用する方法もあります。
特に長期間ベトナムで暮らす場合は、自分の生活スタイルに合わせて水回りの環境を整えていくとよいでしょう。
日本からベトナムへ転職する場合、水の心配は必要?
海外転職を考える際、「ベトナムは水道水が日本と違うから、水に慣れられるか心配」という人もいるかもしれません。
実際には、飲料水についてはいくつかの選択肢があるため、自分に合った方法を選ぶことができます。
スーパーやコンビニでペットボトルの水を購入する、大容量のボトルウォーターを利用する、ウォーターサーバーを契約する、浄水器を設置するなど、生活スタイルに応じて選択できます。
また、ホーチミン市では水道事業者が水質検査を継続的に実施しており、水質情報を地域ごとに確認できる仕組みも用意されています。
そのため、「ベトナムでは水が危険だから生活できない」と考える必要はありません。
一方で、日本と同じ感覚で何も確認せずに利用するのではなく、住居の給水設備や水質、飲料水の確保方法を確認しておくことが、快適な海外生活につながります。
海外転職後は、仕事だけでなく、こうした日常生活の環境にも少しずつ慣れていく必要があります。
水については、最初は市販のボトルウォーターを利用し、生活に慣れてきたら浄水器やウォーターサーバーを検討するなど、自分に合った方法を見つけるとよいでしょう。
ベトナムの都市部では、スーパーやコンビニ、デリバリーサービスなどを通じて飲料水を比較的簡単に入手できます。水に関する選択肢を知っておけば、初めてベトナムで暮らす人でも、過度に心配することなく生活を始めやすくなります。
※上記の記事は、取材時点(2026年08月末)の情報を元に作成しております。
現在の現地事情とは、記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承下さい。