【インド転職】キャリアストーリー#2「インドは私を成長させてくれた場所」

誰しも迷うキャリアの決断。ましてや転職してインドに行く決断をすることは簡単なことではないはずです。インド現地で活躍する方たちに、これまでのキャリアの分岐点を語っていただきます。第二弾となる今日は、弊社RGF Select Indiaでキャリアアドバイザーとして活躍された角田さんにインタビュー。インド人材コンサルタントとして働いた5年間は角田さんにとってどんな時間だったのか。これまでの仕事や生き方についてお話を伺いました。

ご経歴

角田　侑香里さん

RGF Select India 　ジャパンデスク　キャリアアドバイザー　

群馬県出身。文学部卒。学生時代イギリスに留学。

約4年間日本製アパレルブランドで販売員として勤務。外国人や海外で仕事をする日本人のお客様が多く、またブランドも旅をテーマにしたものや日本・海外の伝統的なものづくりを取り入れたアイテムが多かったため、海外就業への思いがより強くなる。海外転職準備の為、半年間事務職として勤務した後、弊社へ入社。

旅行と買い物と食べ歩きが好き。インドの布が大好きで、旅先でその地ならではの民族衣装やサリーを着て観光すると、地元の人が喜んでくれる。直近ではチェンナイでサリーを着て伝統音楽のコンサートを鑑賞。

大反対されたインド転職

ー角田さんは大学時代にファッションショーを企画するなど、やりたいことや興味のあることについては貪欲なタイプ。海外でサバイブしてスキルアップしたいという思いの下、英語×経済成長している国としてインド転職に興味を持ち始めたのが2018年のこと。インド転職を家族に伝えたのは、内定が決まった後なんだとか。突然のインド転職通告に対して、ご家族はどのような反応を示されたのでしょうか。

家族からは大反対されました（笑）。やはりインドに対する漠然とした危ないイメージがあって、「危ない」と言われました。それでも「もう私絶対行くから！」と決断を変えないでいると、家族も最終的には「行ってきな」と背中を押してくれましたね。

ー実は転職でインドに来る前には、一度もインドを訪れたことがなかった角田さん。インド転職をする上でそういった人は意外と多いんだそう。インドに来る前と来た後の心境をお聞きしました。

自分の中では、不安や心配はもちろんありましたが「インド面白そう！」という好奇心の方が勝っていました。仲良くしている友人夫婦が当時インドに移住していたのでその影響もありました。

そしてRGF Indiaへの入社が決まり初めてインドに降り立った時、予想以上に都会で驚きました。 現在もですが新しい建物が次々に建てられ、変化の早さを肌で感じましたね。インドに住む日本人の方から、「日本でいう昭和の高度成長期のようだ」という話を聞きました。 また近年多くの在インド日系企業が事業拡大のために増員採用をしたり、工場の新設、増設のためにご採用の相談をいただいているため、経済成長の勢いを実感しています。 

アパレル業界から人材業界へ

ー転職でインドに来る前は、アパレルの販売員をしていたという角田さん。インド転職を機に飛び込んだ人材コンサルタントとしてのお仕事のやりがいをお聞きしました。

元々マイペースな性格で、弊社に入社した当初はスピード感とタスク管理をキャッチアップするのに必死でした。 それでも転職をサポートすることは、責任も伴う分やりがいも大きかったです。自分が介在することで、インド転職を考えている方の強みを引き出せることに嬉しさを感じます。求職者の方から、入社後にお会いして「自分がやりたかった仕事に就けました」と言ってもらえた時に、この仕事をしていて本当に良かったと思いますね。

また転職に迷っている方がいたら、私個人としては正直とりあえず来てみたらいいじゃん！と思ってしまう気持ちもあります。(笑) 私自身インドに来たことがなかったので、渡航前は生活環境や治安に対して漠然とした不安がありました。 それでもインド転職を決断し、大変なこともありつつ諦めずにインドで仕事を続けたことで、得られたことが沢山ありました。

ただ、私のように不安に感じている方がほとんどだと思うので、キャリアアドバイザーとしてはそういった方々の不安を少しでも払拭出来ればと思います。 

インドで働く、楽しむ。

ー角田さんがインドに来た5年前に比べ、インドにおける日本人向けの求人は年々増加傾向にあります。脱中国の流れの中で、インドに生産拠点を移す日本企業が増えてきたことの影響も少なくありません。そんなインドでキャリアを積む価値は、角田さんからはどう見えているのでしょう。

第一に海外で仕事ができるってすごく大きな財産だと思うんです。さらにその場所がインドだったら、もうどこでも生きていけると思う。インドでは予期せぬことが度々起きるので、咄嗟の対応や柔軟性が鍛えられました。 例えばインド人求職者の方の対面面接の際に、政府関連行事の影響か何かで通行止めになってしまい急遽対応したことがあったり、日本では中々ないようなことが急に起こります。

また、東南アジア・南アジアの中では現地の方と英語を使用して仕事をする機会が多いのも魅力です。

第二にインド就職では、未経験でもチャレンジしやすいということです。インド現地法人での日本人の需要が高いのに対し、まだまだインドで働きたいという人は少ないです。だからこそ、たとえ私のように業界も、職種が未経験だったとしても、チャレンジできる機会がここにはあります。

ー弊社のインド人メンバーに、「インドの文化にこんなに浸っているのはあなただけよ！」と認められているほどインド文化の奥深さを知っている角田さん。最後に角田さん流インドの楽しみ方を聞いてみました。

私はよく国内旅行に行きます。旅先でいろんな人がいますが、多くの人がオープンマインドで、困ったときに助けてくれます。旅先でローカルな果物や伝統的な食事を食べていると、地元の人との距離が近くなり楽しく会話ができます。

またその土地ならではの文化が色濃く、エリアごとにダイバーシティが感じられるから面白いなと。またインド古典舞踊を習い、たまに講演に出演しています。インドには私にとって”知らない”ことが溢れていて、好奇心を突き動かしてくれる国でした。

取材/執筆　土屋