【インド教育事情】インドのインターナショナルスクールとは?

こんにちは!RGFインドです。

家族でインドに移住を考えた時、特にお子さんがいる場合は、学校のことは一番気になるポイントですよね。今回は、グルガオンの現地インターナショナルスクールに通う子供を持つ親の目線から、デリー、グルガオンの学校事情、特にインターナショナルスクール事情をお伝えしたいと思います。

デリー、グルガオンの学校事情

日本人がインドで学校を選ぶ場合は、日本人学校またはインターナショナルスクールのどちらかになると思います。ローカルのスクールは現地語ができないと難しいと思います。(授業が英語であっても、それ以外のコミュニケーションがすべて現地語になるため。)

日本人学校はデリーとムンバイにしかないため、それ以外の地域に住む場合は、インターナショナルスクール一択になります。日本人学校は教育レベルも高く、帰国後は高偏差値校へ進む生徒も多いようです。

 

ニューデリー日本人学校HP(https://ndjs.org/

 

ムンバイ日本人学校HP(https://japanese-school-of-mumbai.jimdo.com/

 

デリーにある有名なインターナショナルスクールは下記の2校ですが、両校ともかなり学費が高額かつ、人気校のため常にウェイティング状態と聞きます。

 

American Embassy school(アメリカンスクール)HP(https://www.aes.ac.in/

(参照:https://www.aes.ac.in/)

外国籍の生徒しか入学できないため、インド人は少なめ。インド人の場合は外国籍を所有している人だけが入学が許可されるそうです。

 

The British school(ブリティッシュスクール)HP(https://www.british-school.org/

(参照:https://www.british-school.org/

 

アメリカンスクールに比べると、インド国籍でも入学できるため、インド人(のお金持ち)が多め。

 

2024年の学費を調べてみたところ、アメリカンスクールは、日本円で500万円超え、ブリティッシュスクールは190万円程度でした。アメリカンスクールの学費が高すぎてブリティッシュスクールが安く感じますね。(決して安くはないのですが)昨今、円安が大幅に進み、日本円で計算するのが怖いです。

 

グルガオンには上記2校よりはお得感のあるインターナショナルスクールがたくさんあります。インターナショナルスクールという名前がついていながら生徒は99%インド人という学校も多いですが、日本人含む外国人が通いやすい学校もあります。我が家の子供たちも、グルガオンのインターナショナルスクールに通っています。英語が苦手な方にも安心なジャパンデスクがあり、日本語の問い合わせに対応してくれる学校もありますよ。

 

グルガオンで日本人にも通いやすいインターナショナルスクール

 

GD GOENKA GLOBAL SCHOOL:IB、 IGCSE ※日本語窓口あり

(https://gdgoenkaglobal.com/)

 

GD GOENKA WORLD SCHOOL:IB、 IGCSE ※日本語窓口あり

(https://gdgws.gdgoenka.com/)

 

UNICOSMOS International School:IB※日本語窓口あり

(https://www.unicosmos.in/)

 

Lancers International School:IB、IGCSE

(https://www.lis.ac.in/)

 

Pathways World School:IB

(https://www.pws.edu.in/)

 

Heritage International Xperiential School:IB、IGCSE

(https://hixs.org/)

 

Kunskapsskolan Gurgaon:IB、IGCSE、CBSE

(https://ked.edu.in/)

 

Kunskapsskolan International:IB、IGCSE、CBSE

(https://ked.edu.in/)

 

インターナショナルスクールのカリキュラム

 

インターナショナルスクールのカリキュラムは、IB(International baccalauréat(国際バカロレア))または、IGCSE (International General Certificate of Secondary Education(ケンブリッジ アセスメント))であることが多いです。学校によっては両方のカリキュラムを取り入れている学校もあります。その場合、学年によってカリキュラムを分けていたり(IBの学年とIGCSEの学年がある)、カリキュラムによってクラスが違う(=学費が違う)ようです。

CBSEはインドの教育方式で、The Central Board of Secondary Education(中央中等教育委員会)の略です。こちらのカリキュラムは多くのインドの公立、私立学校が導入しているカリキュラムで、正直、日本人にとっては厳しいカリキュラムかなと思います。

 

※実際にインターナショナルスクールに通わせてみての感想※

 

我が家の子供たちはIBカリキュラムのインターナショナルスクールに通っています。こればっかりは個人差があると思いますが、英語に関しては、確実に伸びたと思います。ただ、クラスに日本人がいるかいないかの差も大きく、我が家の場合は、上の子は日本人が少ないクラス、下の子は日本人が多いクラスにいたため、英語の伸びにはかなりの差がありました。

 

英語以外でいうと、日本の学校に比べて、褒めてもらえることが多く、自己肯定感はインターナショナルスクールに通って高まったと感じました。(日本の場合はできないことを指摘されることが多いが、インドの学校はできることを褒めてくれる感じです。)

 

また、定期的に生徒や親たちの前で授業内で調べたことを発表する機会があり、人前で話すことの練習になっています。この経験からプレゼンテーション能力が高くなると良いなーと思っています。

 

インターナショナルスクールに通わせて心配なのは日本語の勉強、特に漢字をどうするかという問題があります。家庭での学習(親の労力はかなり必要)、塾で補完する(グルガオンには日本人向けの日本式の塾もあります!)などがありますが、我が家の子供たちが通っているインターナショナルスクールには日本語の授業がほぼ毎日あり、日本人の先生が教えてくれています。難しい日本語の宿題も出ていて結構大変です。それでも、日本に帰国予定の場合は勉強の内容が不足するようで、塾に通っている子が多いようです。我が家は帰国予定もないので、塾には通わず、学校で教えてくれる日本語の授業で満足しています。

 

 

※番外編※インドでボーディングスクールという選択

 

皆さんはボーディングスクールってご存じですか?

 

ボーディングスクールとは

 

ボーディングスクールは、全寮制の寄宿学校。ボーディングとは「寄宿、下宿生活」を意味する言葉で、両親や家族と離れ、寮生活において学業のみならず心身共に修養し、規則、礼儀、自立心、コミュニケーション能力を養成する。授業は少人数で行われることが特徴である。日本語では寄宿学校とも訳す。出典: ウィキペディア

 

ハリーポッターが通っているような学校といえばわかりやすいかもです!

 

 

USJで再現されたホグワーツ魔法学校(参照:https://i.gzn.jp/img/2014/06/08/wizarding-world-of-harry-potter/top.jpg

 

 

近年、日本でもギリス最高峰のパブリックスクール「ザ・ナイン」であるハロウスクール(岩手県・安比高原)やラグビースクール(千葉県・柏市)などが分校を開校するなど、ボーディングスクールに注目が集まっています。(ハロウスクールはバンガロールにも昨年開校したようです)

 

インドにもイギリスの植民地だったこともあり、たくさんのイギリス式ボーディングスクールがあります。有名校にはThe Doon School(Dehradun)、Bishop Cotton School(Shimla)、Mayo College(Ajmer)などがあります。

 

 The Doon School

(参照https://www.doonschool.com/

Bishop Cotton School

(参照https://bishopcottonshimla.com/

Mayo College

(参照 https://mayoalumni.in/about-mayo

 

さすが名門校だけあり、校舎も歴史を感じさせる重厚な作りです。また、上記の学校はすべて男子校です。全寮制なので、男女別が多いようです。女子の名門校もあります。

ただ、こちらの名門校は主に、インド人向けでカリキュラムもCBSEで、外国人が入学するのはハードルが高いようです。

 

しかしインドにも外国人が通えるインターナショナルスクールボーディングスクールがあります。

 

インドにあるインターナショナルボーディングスクール

 

Woodstock school : IB、共学(G6~G12)

避暑地として有名なヒマラヤの山間部に位置するMussoorieにある、1854年設立のアジアで最も古いインターナショナル・ボーディング・スクールです。

(https://www.woodstockschool.in/)

 

UWC Mahindra College:IB、共学(G11~G12)

https://uwcmahindracollege.org/

Puneの西 40 km に位置する、1997年開校の全寮制のインターナショナルスクールボーディングスクールです。ユナイテッド・ワールド・カレッジ(UWC)は、世界各国から選抜された高校生を受入れ、教育を通じて国際感覚豊かな人材を養成することを目的とする国際的な民間教育機関です。現在までに、イギリス、カナダ、イタリア、アメリカ、香港、ノルウェー、オランダ、ドイツ、日本等、世界各地に18のカレッジ(高校)が開校されています。

 

Canadian International School, Bangalore:IB、IGCSE 共学(G6~G12)

https://www.canadianinternationalschool.com/

1996年に創立されたカナディアン・インターナショナル・スクールは、バンガロールにある全日制・全寮制の学校で、IBとIGCSEの試験委員会に準拠しています。当校はバンガロールに位置し、プリスクールから12クラスまでのプログラムを提供しており、6年生から12年生までは全寮制です。

 

THE AGA KHAN ACADEMY, HYDERABAD: IB、共学(KG~G12)

https://www.agakhanacademies.org/

2011年に開校したハイデラバードにあるインターナショナル スクールです。ハイデラバードのアガ・カーン・アカデミーは、アガ・カーン開発ネットワーク(AKDN)が運営する学校の世界的ネットワークの一部です。アフリカ、中東、南アジア、中央アジアの国々の学生に教育を提供する予定の約 18 のアカデミーのネットワークの 2 つ目です。

 

アメリカやヨーロッパにあるボーディングスクールの学費は500万円から2000万円(!)とも言われ、かなり高額ですが、インドのボーディングスクールはその1/3から1/5程度で済み、かなりお得と言えます。(それでも高いですけどね。。。)

 

実は我が家にはグルガオンのインターナショナルスクールに通う子供たちとは別に、インドのボーディングスクールに通う長男がいます。上記に記載したうちの1校にG7から通っています。インターナショナルスクールなので、英語が基本で、ヒンディー語など、現地語ができなくても問題ありません。生徒の国籍もインド人が50%と決められていて、世界各地(と言ってもネパールやブータンなど近隣諸国が多め、次に多いのは韓国)から生徒が集まっています。ボーディングスクールは子供の性格によっては合う合わないがあり、年齢が低いうちから寮に入れることには賛否両論あるかと思います。我が家の場合は長男をボーディングスクールに入れて良かったと思います。友人たちと24時間寝食を共にするボーディングスクールは普通の学校では体験できない経験がたくさんあります。

 

選択肢の1つとして、インドのボーディングスクールを考えてみてはいかがでしょうか?

 

以上、子供の教育については悩みはつきませんが、ご参考になれば幸いです。

 

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