香港に住むなら要チェック!!様々な気象警報。
台風の通り道である香港。
台風シーズンになると「シグナル」と呼ばれる気象警報の話題になる事もしばしば。
シグナルによっては、学校や会社、交通機関が休みになるのでチェックが欠かせません。
今回は、台風だけでなく、様々な香港の気象警報についてもご紹介します!
香港の気候と季節については、
こちらの記事もCheck! → 香港の気候と季節 香港にも春夏秋冬がある!
香港の気象庁は「天文台」?
日本で「天文台」というと、天体観測など宇宙に関する観測を行う施設をさしますが、
香港での「天文台」は、日本でいう「気象庁」と同じ働きをする機関です。
香港天文台は、スマートフォン向けのアプリも配信しており、香港での生活には欠かせない情報源となっています。
ちなみに、香港天文台のロゴマークは台風をモチーフにしたもの。
やっぱり、香港と台風は切り離せない関係ですね。
数字で分類 5種類の台風警報
台風警報の種類とその内容について、細かくご紹介します。
<警報名>
繁体字:香港熱帶氣旋警告信號
英語 :Hong Kong’s Tropical Cyclone Warning Signals
<シグナルの種類>
・シグナル1 警戒準備
・シグナル3 強風警告
・シグナル8 暴風・暴風雨警告
・シグナル9 さらなる暴風・暴風雨警告
・シグネル10 ハリケーン
<シグナルの内容>
■シグナル1
香港から800km範囲に近づいており、影響を与える可能性がある時に発令されます。
普通に生活している上では、あまり影響はありませんが、
海岸近くでの活動や今後の情報に警戒するように促されます。
また、シグナル1が出ると、マンションのエレベーターなどに通知が貼り出されていました。
■シグナル3
台風が強い勢力を持ったまま、香港に近づいている時に発令されます。
屋外に置いてあるものや、屋台が飛ばされないように固定するように警告されます。
また、フェリーが欠航したり、幼稚園は休園となります。
■シグナル8
台風がさらに勢力を増して近づいている時に発令されます。
会社や学校、レストランや商店などのお店はお休みとなります。
フェリーやトラムバスなどの交通機関も一部を除き、運行休止になります。
また、タクシーも街中から姿を消し、違法営業をしている白タクしか、ほぼ走っていない状態となるので注意が必要です。
なお、シグナル8が発令される場合には、事前に通知されるため、
帰宅を急いだり、家に籠るためスーパーへ買い出しを行う人が増えます。
■シグナル9
台風がさらに勢力を増した際に発令されます。
■シグナル10
台風がさらに勢力を増し、ハリケーンとなった場合に発令されます。
シグナル9とシグナル10は、かなり危険です。
外に出るのは控えて室内待機することはもちろん、
窓ガラスなどが割れて破片などで怪我をしないよう、室内でも窓に近づかないなど注意が必要です。
「シグナル2は??シグナル4〜7は!?」という感じですが、
とんでいる数字については、現在では、使用されていないようです。
ちなみに、日常会話では、「シグナル1(ワン)」「シグナル8(エイト)」と呼んでいました。
色で分類 3種類の暴雨警報
<警報名>
繁体字:暴雨警告信號
英語 :THE RAINSTORM SIGNALS
<シグナルの種類>
・黃色暴雨警告信號 (Amber RAINSTORM SIGNAL)
・紅色暴雨警告信號(RED RAINSTORM SIGNAL)
・黑色暴雨警告信號(BLACK RAINSTORM SIGNAL)
(黄色なのに「イエロー」じゃない!!ココ要注意です。
私はずっと「イエロー」と言っていました。恥ずかしい。
ちなみに、Amberは「琥珀色」。イエローよりおしゃれな名前です。)
<シグナルの内容>
■黃色暴雨警告信號(Amber RAINSTORM SIGNAL)
1時間に30ml以上の激しい雨。
レッドやブラックが出される雨になる可能性があるため、
学校やドライバー、親などに今後の情報に注意するように促しています。
■紅色暴雨警告信號(RED RAINSTORM SIGNAL)
1時間に50ml以上の激しい雨。
学校や幼稚園が休みになります。
■黑色暴雨警告信號(BLACK RAINSTORM SIGNAL)
1時間に70ml以上の非常に激しい雨。
外に出ることを禁止され、激しい雨が終わるまで室内の安全な場所で待機する必要があります。
オフィスや交通機関が休みになります。
ちなみに、出勤前にブッラクが発令されると、オフィスが休みになりますが、
天気が持ち直すと、出社になり、一気に通勤ラッシュとなります。
日常会話では「アンバー」「ブラックレイン」という感じに呼んでいまいた。
エリアごとに発令 雷警報
<雷警報>
繁体字:雷暴警告
英語 :Thunderstorm Warning
雷警報に段階はなく、この1種類のみです。
香港を4つのエリアに分割し、エリアごとに発令されます。
この警報が発令されている間は、
室内にいること、ケーブルや水道管などの金属に近づかない、シャワーを浴びない、プールで泳がないなど、雷から身を守ることが促されます。
まとめ
今回紹介した警報以外にも、火災警報や、土砂災害警報、季節風警報など様々なものがあります。
天気や警報を素早くチェックするためにも、スマホに天気アプリを入れておくのがオススメです!
出典
・香港天文台 http://www.hko.gov.hk/contentc.htm
※上記の記事は、取材時点(2017年07月末)の情報を元に作成しております。
現在の現地事情とは、記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承下さい。