海外就業・生活の本音~インドのとある女子会にて・後編~
インドのとある週末に、インドで働く20代~40代の女性に「インドの治安ってどう?」「インドで一人暮らしって怖くないの?」「日常生活で困ったことないの?」と色々聞いてみました。
どこにでもいる普通の日本人女性が感じるインドの日常生活は一体どうなのでしょうか・・・?
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実際にインドで暮らしてみて、インドの「治安」はどうでしょうか?
中村:地元のニュースを見ていると、インド人男性がATMに行った帰りに襲われたとか、家に強盗が入ったなどのニュースを見かけることはあります。
ただ、自分が暮らしている中で肌感覚として日々「怖い」と感じることはあまりありません。
須藤:私もインドに1年以上暮らしていますが、ここ1年で特に怖い思いをしたことはありません。
ただ去年はオフィスがある最寄駅で朝9時にオートリキシャのドライバーがインド人女性を刺したという事件がありビックリしました。
その事件はもともとストーカーをしていた男性による事件だったのですが、日常的に使用する駅で、なおかつ昼間にそのような事件があった時はさすがに怖いと感じました。
宮西:私はインド滞在経験がなくインドに来たので、とにかく治安が不安でしたが今のところ日常的に怖い思いをすることはありません。
また私の上司はインドネシアに約15年、インドも約3年と海外経験が非常に長い方ですが、「インドの治安は思う程悪くない」という話をしていました。オフィスで貴重品をうっかり机の上に忘れていると他国では盗まれることがほとんどですが、インドだと意外に盗る人はいないなんて話をしていました。
須藤:確かにインドで働く女性で「治安の悪さ」を理由に退職される人はほとんどいないかもしれませんね。
インドで働く女性の通勤事情はどうなのでしょうか?
光本:私の場合は会社から徒歩10分程に住居があります。駐在員には車が付きますが、現地採用の場合には車がつかないので、基本的には歩いて通勤しています。
前任者の女性も歩いていたみたいですし、夜も仕事は20時前には終わるので歩いても特に大丈夫そうです。
中村:私の会社も社用車は通勤に1時間以上かかる人以外にはサポートがないので、基本的にはタクシー通勤しています。Uber(タクシー手配アプリ)で通勤していますが、今のところトラブルはないです。ただ夜9時前には家に着くようにしています。
宮西:私は通勤には社用車がつくので、毎日会社のドライバーを使用して通勤しています。
特に通勤は問題ありませんが、やはり週末は足がないので日本のように好きなタイミングでどこでも行くことは難しいのがインドの大変なところかなと思います。
他の社員と社用車は共有ですし、タクシーを呼んでもなかなか来なかったり、移動には何かと苦労はしますね。
中村:ちなみに私の会社では女性が夜7時以降オフィスを出た場合、帰宅時に必ず会社に報告するというシステムがあります。
須藤:私の友人の会社でもそのシステムがあると聞いたことがあります。
中村:家についてホットして、すっかり電話を忘れていると会社から着信が数十件たまっていることもあります。(笑)
インドでの一人暮らしは安全に暮らせるのでしょうか?
光本:私は1ベッドルームタイプで約2万ルピー(約3万5千円)のところに住んでいますが、今のところ特に問題ありません。
宮西:私はインド人オーナーが暮らしている家の上の階に暮らしています。
2ベッドルーム、リビング、キッチン付きで約3万ルピー(約5万円)です。下に暮らすインド人オーナー家族と仲良くさせていただき、住み始めた当時は毎日オーナーの家に夕飯を食べに行っていました。(笑)
中村:私もインド人オーナーが下に住んでいます。間取りも同じ2ベッドルームで約3万ルピーです。
私も引っ越し当時はオーナーの子どもと家で毎日遊んでいました。そのほかにも家族の誕生日パーティーに呼ばれたり何かと仲良くしていたのですが、だんだんプライベートな時間が欲しくなり今はやり取りはほとんどメールにしました。(笑)
ある女性の住居。インドは家具付きの物件に住む人がほとんどの為、インド人好みの派手なカーテンが・・?
ベッドルームも安心して寝れますが・・・インテリアセンスはなかなか奇抜です。
なかなか理解されない日本人女性の一人暮らし?
須藤:私もインド人オーナーが下に住んでいますが、やはりインド人からするとまだまだ「結婚前の女性が一人暮らしする」ということは理解しがたいみたいですね。
インド人からすると一人暮らしはお金がかかるし、寂しいだけみたいな感覚ですからね。
宮西:インド人からは「何歳なのか」「結婚しないのか」「なぜ一人で住みたいのか」と近所の人も含めてプライベートについて質問攻めにあいます。(笑)
最終的に色々説明しても「Independent womanなんだね。」と片づけられてしまいます。(笑)
須藤:インド人オーナーとのトラブルも多いですが、仲良くしていると日常生活では何かと助けてくれるのが安心ですね。
寂しくなったらいつでもご飯食べにおいでというフレンドリーさもありますしね。
インドの「衛生環境」特に「水」周りの問題はどうでしょうか?
光本:「ミネラルウォータ」を買っていれば特に何の問題もないと思いますよ。そもそもインドは水の綺麗さを求める国じゃないと思うので、それ以外の生活水は使用できれば特に細かいことは気にしていません。
一同:最年少でインド来たばかりなのに、たくましいですね~(笑)
宮西:少し気になるのは、インドの水でシャワーするようになってからなんだか抜け毛が増えた気がします。
須藤:それは私も痛感しています。前にインドにいる日本人美容師の方に伺ったところ、インドの水はマグネシウムなどが多く含まれているのでそれが毛穴につまって抜け出が多くなりやすいと聞いたことがあります。
浅野・光本・中村:私たちは別にインドの水でもあまり髪の毛に変化はありませんね~。
浅野:駐在員の男性の方だとよくインドに来てから白髪が増えると聞いたことあります。インドの水のせいか、インドでのストレスによるものかはわかりませんが(笑)
インドで日用品には不自由していないのでしょうか?
宮西:インド渡航歴がない私はインドって本当に何もないという印象でしたが、「それなりに日用品は揃う」という印象です。
化粧品はなんだかんだ日本から持参した物を使用しますし、万が一足りない場合にはTHE BODY SHOPやMACなど外資系ブランドのものを買えますしね。
洋服は買う店はZARA・H&M・Forever21など限られてしまいますが、特に不自由はないかなという感じです。
中村:私はインドに来て、インド人が着る現地の服を逆に楽しんでいます。
後はどうしても日本で欲しいものがあれば、「日本に一時帰国する人に頼む」という手段がありますしね。
須藤:インドでは近年オンラインサービスが発展しているので、暑くて家から出たくない時にも野菜・飲み物などの食料品から
家電などの日用品まで基本的にネットで注文して、時間指定で家に到着するので便利だなと思います。
(参考)
・インド最大のオンライン通販サイト「フリップカート」 https://www.flipkart.com/
・もちろん大手Amazon Indiaは業界第二位 http://www.amazon.in/
・アパレル関係の通販サイト「Myntra」 https://www.myntra.com/
・食料品が充実した「Big Basket」は猛暑のインドで救世主 https://www.bigbasket.com/
インドでも色々な外資系ブランドの日用品が並んでいます。
インドの良いところは野菜は基本量り売り!トマト1個からも値段がつきます。
日本で高級品のマンゴーも種類も多くとにかく安い!
改めてインドで生活してみて・・・いかがでしょうか?
宮西:インドに来て物欲がなくなったというか、「あるものでどうにかする」という精神が身に付きました。(笑)
中村:こないだもタクシーを呼んだらなかなか来なくて30分以上待ちやっと家に着いたのですが、
「金曜日に苦労したけど無事に家に着いた~」とただそれだけでなんか幸せに感じられました。(笑)
とにかくインドに居ると「幸せのしきい値が下がる」ので、ささいなことで幸せと思えるようになりますね。(笑)
須藤:たしかにインドにいると納豆が手に入らないので、久しぶりに納豆を食べただけで「幸せ~」と心底思います。(笑)
光本:そうですね、インドにいるとささいな日常の中でトラブルもある反面「私って必死で生きてる~」と思います。
この日の女子会はしゃべり始めたら5時間が経過・・・!インドの日常生活はネタだらけ・・・?!
最後に・・・インドで働く女性の絆は強い・・?!
今回ご紹介したのは、弊社を通してインドの現地法人で正社員として就業している、「現地採用(通称:げんさい)」の女性ばかりでした。
ただ、近年インドには日本の本社から出向という形で「駐在員」としてインドに来ている女性も少しずつ増えてきています。
駐在の場合には本人が希望を出す場合もありますが、「本社の人事の意向で、ある日突然インド駐在を命じられた」というパターンがほとんどです。
自分で選んでインドにたどり着いた人、会社の人事命令でインドにたどり着いた人、
みんな状況は違い、仕事も違いますが、まだまだ日本人が少ないインドでともに働く女性とはなんだか共感ができるのです。
生活も不便なことがあるからこそ、女性同士色々と情報交換をして助け合い、
「インドにいなきゃできない経験を楽しもう!」という思いが距離をギュッと縮めるのかもしれません。
オーダーメイドサリーを来て、デリーの街中で周りを気にせず写真撮影ができるのもインドならでは?!
男性はもちろん、女性も最低限のことをきちんと守れば安全に暮らせるインドで是非新しいキャリアを歩まれる方にまた出会えますように。
RGF India
RGF Indiaでは皆様のインド就業を全面的にサポートできればと思い、仕事・生活情報を発信中です!
インド在住のコンサルタントとお電話・Skype等を通してざっくばらんに情報交換も可能ですので、
お気軽にご相談お待ちしております。