インド就労ビザの取得プロセスについて
海外就職を検討されている方が外せない問題・・・それは就労ビザの問題。
特にインドは「なんだかビザを取得するのが難しそう~」というイメージがありますが、実はアジア1★就労ビザが取得しやすい国といっても過言ではありません。
今回はそんなインド就労ビザ(E-VISA)についてご紹介します!
Contents
各国の就労ビザの取得条件を徹底比較!
まずは各国の就労ビザ取得条件を比較してみましょう。
全体的な傾向として・・・自国の労働者の雇用を守る為に、年々外国人の就労ビザ取得条件は厳しくなっているのが現状です。
弊社RGFの各拠点のコンサルタントの情報をもとに簡単に各国の要件をまとめると下記の通りとなります。
各国ともに学歴や就業経験が重視される傾向が強いですが、
インドは「学歴・就業経験・英語力」で特に基準を設けていません!
大卒・就業経験ありの人はもちろん・・新卒や社会人経験3年未満の若手、60歳以上のシニア、大卒でない方・・・多くの人にチャンスがあるのがインドです!
※取得条件は今後変更になる可能性がありますので、その都度最新情報を確認されることをお勧めいたします。
実際、英語圏の中で「就労ビザの取得のし易さ」を理由にインドを選ぶ人も多いです。
いざ申請!その前に揃えておきたい必要書類とは?
では、インドでお仕事が決まり実際にビザ申請のプロセスに進む際には何を準備すればよいのでしょうか。
基本的にご自身で作成していただく書類は「英文履歴書」と「自己推薦状」のみです。
後は企業が各書類を用意し、原本を申請者の自宅に送付してくれるので到着を待ちます。
■ご自身で用意する資料
No. | 資料 | 備考 |
1 | 英文履歴書 | ご自身の経験を詳細に記載し、旅券と同一署名を記入 |
2 | 自己推薦状 | A4・1枚程度、英文で作成し、旅券と同一署名を記入 |
3 | パスポート | インド入国日から有効期限が6ヶ月以上/最低2ページの空白ページが残っているもの |
4 | 証明写真1枚 | 三か月以内に撮影されたもの |
5 | ビザ申請書 | オンラインから申請し、印刷後に署名を記入 |
※自己推薦状もA4・1枚程度でひな形に応じて作成すれば特に問題ありませんので、そんなに難しくない資料です。
2019年7月追記:明文化はされていませんが、最近ではEducational certificate(最終学歴の卒業証明書)の提出が求められるようになりました。
■企業側で用意する資料
No. | 資料 | 備考 |
1 | 雇用契約書 | Appointment Letterが該当 |
2 | 会社紹介資料 | Company Profileが該当 |
3 | 就業規則と
そのコピー |
Employment Contractが該当 |
4 | 身元保証書 | Undertaking Letterが該当 |
5 | 技能証明書 | Non-availability of required skill in Indiaが該当
申請者の技能がインドで取得できないという証明 |
6 | 会社登記証明書 | Certificate of Incorporationが該当 |
7 | インドの住居証明書 | 賃貸契約書(Lease Agreement)またはホテルの予約書 |
※過去にインド内で就業経験がある方は、前職の企業から「退職証明書」と「Form16(納税証明書)」の取り寄せが追加で必要となります。
※過去にインドで観光VISAを取得したことがある方は、前回の観光ビザのコピーも提出が必要です。
(参考URL:https://www.indembassy-tokyo.gov.in/jp/downloads/Visadocuments.pdf)
必要書類が揃ったら・・・まずはオンライン申請を!
必要書類が揃った場合には、まずはオンラインで申請を行う必要がございます。
①下記「INDIAN VISA ONLINE」のページにアクセスします。
https://indianvisaonline.gov.in/visa/
②トップ画面にある「Online Visa Application」をクリックして申請をスタートします。
各項目に必要情報を入力し、「Continue」ボタンをクリックします。
※ビザ申請書を提出する大使館は、在住場所により東京(JAPAN-TOKYO)・大阪(JAPAN-KOBE)の2カ所より選択します。
管轄 | 在住場所 |
東京 | 北海道、東北(青森、岩手、山形、宮城、秋田、福島)、関東(茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川)、中部(新潟、富山、石川、福井、長野、岐阜、山梨、静岡、愛知)、沖縄 |
大阪 | 近畿(滋賀、京都、兵庫、奈良、大阪、和歌山)、中国(鳥取、島根、岡山、広島、山口)、四国(徳島、愛媛、香川、高知)、九州(福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島)、東海(三重) |
③申請情報の詳細入力画面が起動します。各項目に必要事項を入力し、「Save and Continue」で次ページに移動します。
画面上部のApplication IDを控えておき、「Save and Temporarily Exit」ボタンより次回は入力途中から追記も可能です。
※基本的に全項目に入力を行います。該当情報がない場合には「NA」を記入し次の項目に進みます。
④ 全ての項目に記入を行ったら「PRINT FORM」をクリックしPDFをダウンロード後にプリントアウトします。
1ページ目に証明写真を貼り付け、旅券と同一の署名を記入して完成です。
申請書をダウンロードしたら、いざ申請に!直接申請のパターン!
★2017年3月21日よりビザ申請について大幅に変更になりましたので、下記ご確認ください。
簡単にご説明すると今までビザセンターが申請を代行していましたが、これからはインド大使館・領事館が受付を行うとのことです。
(参考URL:https://www.indembassy-tokyo.gov.in/pdf/Mar_10_jap.pdf)
①自分がビザ申請を行う大使館の受付時間・受け取り時間など詳細を確認します。
【インド大使館 領事部】東京の場合
住所 | 〒102-0074 東京都千代田区九段南2-2-11 |
公式サイト | https://www.indembassy-tokyo.gov.in/ |
TEL/FAX | 03-3262-2391~97 /03-3239-2449 |
メールアドレス | visa@indembassy-tokyo.gov.in |
申請書受付時間 | 月~金 9:00~12:00 |
査証・パスポート返却 | 月~金 16:00~17:00 |
【在大阪インド総領事館】大阪の場合
住所 | 〒541-0056 大阪府大阪市中央区久太郎町1-9-26 船場ISビル10階 |
公式サイト | https://www.indconosaka.org/ |
TEL/FAX | 06-6261-7299 /06-6261-7201 |
メールアドレス | cgindia@gol.com |
申請書受付時間 | 月~金 9:30~11:30 |
査証・パスポート返却 | 月~金 15:30~16:30 |
②直接申請に行く場合には、必要書類を全て持参のうえ、管轄の大使館の受付時間に書類を提出します。
東京と大阪で受付時間が異なる為に、事前に確認が必要です。
③提出後には通常問題なければ最短3営業日で処理されます。オンラインサイトの「VISA Status Enquiry」より処理状況を確認できます。
④受領時間を確認し再度大使館に訪問し、就労ビザ付きのパスポートを受け取ります。
ついに・・・手元にインド就労ビザが!!!!
ビザを受け取った時には・・・「ついにインドに行く準備ができた!覚悟を決めていくぞー!」という軽い感動を覚えます。
大使館が遠方・・・そんな方は郵送で申請を!
① 大使館に直接申請が難しい人の場合には、必要書類を管轄の大使館に送付して申請を行うことが可能です。
封筒に『ビザ申請書類在中』と明記の上、申請書類のほか、申請料を現金で同封し必ず『現金書留』にて該当の大使館に郵送します。
② 郵送時には必ず申請者本人の氏名と返信先住所をご記入した返信用の封筒(切手なし)を同封してください。
③ 必ず申請に関する問い合わせができるようにメールアドレス等の連絡先の明記を忘れずに記載します。
郵送での申請の場合には、直接提出より取得時間がかかる為に余裕を持って申請が必要です。
※受け取りのみ郵送を希望する場合:+600円、郵送で申請・受け取りをする場合:+1000円の追加料金をビザ申請料とは別に支払う必要があります。
終わりに・・・
企業によりますが、就労VISAは1年または3年のビザを取得することがほとんどです。ビザ延長の手続きはインドで就業中に行うことが可能です。
上記プロセスをご自身で全て行うことに時間的余裕のない方は、申請を代行してくれるビザエージェントを使用するとスムーズに取得が可能かと思います。(代行代金は約2万円程度)
それでは、多くの日本人がインド就労ビザを取得して、インドに渡航される日を楽しみにしております!
■参考URL
・Embassy of India, Tokyo, Japan「領事情報 ビザ」
<https://www.indembassy-tokyo.gov.in/jp/visa_services_jp.html>, 20170420アクセス
・Consulate General of India, Osaka-Kobe, Japan『領事サービス ビザサービス』
<https://www.indconosaka.org/pages.php?id=21>, 20170420アクセス
・Embassy of India, Tokyo, Japan「インド渡航ビザ申請者 インド渡航ビザ申請に関する重要なお知らせ」, https://www.indembassy-tokyo.gov.in/pdf/Mar_10_jap.pdf, 20170420アクセス
・NIHOMBASHI YUMEYA, 「インドビザ・大阪申請」
<https://www.tokutenryoko.com/service/visa/3>, 20170420アクセス
・Government of India「INDIAN VISA ONLINE」
https://indianvisaonline.gov.in/visa/, 20170420アクセス
RGF India
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インド在住のコンサルタントとお電話・Skype等を通してざっくばらんに情報交換も可能ですので、
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