就業が決まったらどこに住む?誰でもわかるインド住居のいろは
こんにちは。もうすぐインド3年目を迎えるToya Yurieです。今回はインドの住居に関してレポートいたします。
インドで就業が決まって、どこに住むんだろう?どうやって家を探すんだろう?家賃は?敷金礼金は?・・とさまざまな疑問が浮かんでくるかと思います。
今日はそんな疑問を解決すべく、インドの住宅事情についてお伝えします!
家さがし!でもその前に最低限これだけは決めておこう
住宅を決める際には、まずブローカー(仲介業者)に声をかけ、家を探していくのが一般的です。そのためにロケーション、家賃、部屋のタイプ、一人暮らしかシェアハウスかなど、様々な条件を決めておく必要があります。
★家賃
現地採用の方の場合、家賃の相場は15,000~40,000ルピー(25,000~68,000円)ほど。
立地や年数、部屋のタイプによってもだいぶ変わってきます。
★立地
大通りへのアクセス、会社までの距離、メトロまでの近さなどを考慮しながら選ぶ必要があります。
特にインドは渋滞がひどいので、通勤時や帰宅時にどの程度道が混むのかは要チェック。
★部屋のタイプ
大家族用の部屋が主流のインドでは、個人用の小さな部屋がそこまで多くないため、一人暮らしでも2ベッドルームに住むなんてことも有り。
参考までに、下記に様々な住居をご紹介します!
部屋のタイプ:条件と希望に合った部屋探し
ここで大まかに、インドで見つけられる部屋のタイプや各メリットデメリットを紹介します。
【例1】 シェアハウス/一人当たり20,000ルピー以上
◎ ルームシェアなら人数で割り勘にできるので、一人当たり格安で良い部屋に住むことができ便利!食料や調味料もシェアができお得です。
× シャワーやトイレは個室についていることが多いですが、キッチンは共有がほとんど。朝は特に活動時間がかぶると厄介です。また日本人以外とシェアする場合は、共有スペースの片付けなど多くの問題が付きまとう可能性有。
【例2】 一人暮らし用/家賃16,000~22,000ルピー (新築)
◎ グルガオン在住の日本人大半が住むエリアに有り、大通りや大型スーパーに近くとても便利な立地です。適度な大きさで妥当な価格のため、とても人気があります!
× インドの新築は何かと問題も多いので、事前に各項目について家主やブローカーにチェックすることが必要です。(事前項目についても後程まとめています)
また洗濯機や電子レンジなどはついていないことも多いため、自身で買い求める必要有。
【例3】 一人暮らし用ワンルーム/家賃38,000ルピー以上
◎ 大通りに面しており、日本人も多く住んでいる大型アパートメントです。電子レンジ、洗濯機など必要な家電はすべてがそろっており、すぐに生活がスタートできます。また常時受け付けにスタッフがいるので、トラブル時もすぐに連絡でき対応してもらえます。
× 現地採用の方の住居の中では相場は高め。きちんと毎月の支出をやりくりする必要があります。またグルガオン中心部からは20分ほど離れているため、メトロだけでは通勤しにくい環境ですので、通勤で使用できる車の補助がある方におすすめです。
是非入居したい!その前に確認すべき事項とは
いざ入居となった場合には、大家とLease Agreement(賃貸契約)を結びます。
その際に下記のような事項を確認する必要があります。
【雇用契約関係】
・最低契約期間(英語ではRock in Period、通常は半年)
・Notice Period(退去前の告知期間)
・Deposit(敷金)の額:通常は1~2か月分
【部屋の中の設備チェック】
・ギザ(電気給湯機)の容量
※インドではシャワーを使用する前にギザのスイッチを入れ、水を温めてから使います。
・修理が必要な場合の費用:家主が払うのか、個人が払うのか
・月額の電気代、ガス代の目安
・Wi-Fiの有無
・事前の部屋のクリーニング
・暖房(大体の部屋にエアコンはついていますが、暖房機能はついていないことも多いです)
・メンテナンスが必要な際は誰に連絡するのか
(大家に直接連絡するのか、もしくは自身で直接メーカー/エンジニアに連絡するのか)
・浄水器はあるのか、ない場合はどこから水が購入できるのか
・停電の際のバックアップはあるのか(通常停電に備え、通常ジェネレーターがついています)
最後に・・・
率直にお伝えしますと、インドでの住居探しはなかなか手ごわいです。いきなり停電になったり、ドアが閉まらなくなったり、水道水が漏れだして止まらなくなったり、窓から雨水が部屋に入ってきたり・・・数え切れません。またブローカーや大家とのやり取りでも、トラブルが発生することもしばしば。
最初は誰しもが受ける“インドの洗礼”ですが、そんなインドだからこそ大事な住居。ゆっくりくつろげる快適ハウスが見つかると、きっと素敵なインドライフが送れます。少しでも参考になれば嬉しいです。

Toya Yurie
大学では国際関係を専攻、在学中は1年間カナダへ留学。卒業後リクルートに入社し、現在リクルートのインド現地法人にて就業中。現在は営業・技術系の日本人現地採用の担当として、企業様と求職者の担当をしています。趣味はカラオケ、美味しいもの巡り、旅行。今年の目標は中央アジアを開拓すること。