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「日本とインドをエンターテイメントでつなげたい」 JC NETコミュニケーションズ 金田彩花氏 王夢華氏

「まずはやってみる、そこからどんどん変えていく」ということを実践していらっしゃる金田氏。学生時代からバックパッカーとして様々な国を周ったのちに、「よく分からない国インド」で気づいた好きな事をして生きていく秘訣とは?

インドで働き始めて1ヶ月弱。新しく社員として働き始めた王氏にも「今想うこと」を伺いました。

 

ご経歴

金田彩花氏

大学卒業後番組制作会社に勤務しNHK Worldでのディレクターとしての勤務を経た後、女優やモデルとして舞台出演などをなさる。インド発日本語フリーペーパー「シバンス」でインターンをした後、在住日本人向け動画配信会社JCNET communicationsに入社。

現在は企画営業、LivAiA!のラジオMCなどに従事。個人でもイベント司会やボリウッド映画への日本人俳優アテンドなど幅広くご活動中。

LivAiA!INDIA HP:https://www.livaiaindia.com/

金田彩花氏ブログ:https://ameblo.jp/ayakanei3/
FB:https://www.facebook.com/ayaka.kaneda.12

 

 

王夢華氏

Mahindra United World College of India卒業後、渡米しLake Forest大学卒業。在学中から様々なご活動をし、2018年JCNET Communications入社。動画の企画から編集まで制作の全てを担う。

Youtube: https://www.youtube.com/channel/UCvMt8i8jZ6AcZ2IdYmcQM5A?

 

 

「よく分からない国」インドとの出会い

 

―インドにいらっしゃるまでの経緯をお教えください。

 

 学生時代はバックパッカーとして東南アジアやインドを回っていました。どこの国にしても2回以上行くと何となくその国の雰囲気が分かってくるような気がしましたが、インドだけは何回行っても「良く分からないな」という印象を持っていました。ボリウッド映画がとても好きで、インドに魅力は感じていました。

 

 一方で、高校生の時から「モノを作り人に見せたい」という想いが強く、マスコミ関係で働きたいと思っていました。そのため日本では番組製作会社に入り各部署との調整役、フロアディレクター、送出ディレクターなどを担っていました。そのようないわゆる「裏方」のお仕事をする中で、「自分も表舞台に立ってみたい」という想いも持つようになり、2年ほど舞台に出るなどの女優活動も行っていました。 表舞台に立つ上で自分の特技や特徴は何かと考えた時に、自分が「インド好き」であったことを思い出しました。当時はブログでインドについて発信したり、インドのダンスを習うなどしていましたが、改めて「インドに行きたい」と思い3週間ほどインド旅行に行きました。

 

 インドという日本とは全然違う環境に滞在する中で、日本にいる時は「表舞台に立ってみたい」といった本来なら自分でどんどん変えていけるような「夢や目標」といったことにすら、がんじがらめになっていたということに気づきました。そこから「自分で結論を出した考え」といえども、やってみて色々変えてみて良いのだという考えを持つようになりました。

 

 

 

―インド旅行を経て「インドが好き」という想いを再認識し、「インドで働きたいかもしれない」と漠然と思うようになったということですが。

 

 インドで働いてみようかと思った時、「旅行」と「働く」ということは違うので不安がありました。まずは「試してみよう」と思い、インド発日本語フリーペーパー「シバンス」でインターンを始めました。裁量権はありましたし、飛び込み営業など勉強になることが沢山ありました。一方で、インターンをしにくる学生などが良く持つ「インドでのインターンで自分を成長させたい」ということが目的ではなく、あくまで「インドで働くことができるのか」ということを検証するというのが自分の目的でしたので、インターン自体は2ヶ月で終わりにしました。2ヶ月間の滞在で「インドに住める」という確証が生まれましたが、自分がインドで何をしたいのかなど具体的な方向性は決まっていませんでした。

 

 インターンを辞めた後、インドで働くか迷っている時に日本人の俳優をボリウッド映画に出演させるためのお手伝いをする機会がありました。元々ボリウッド映画が大好きでしたが、実際に現場でずっと憧れていた監督やボリウッド俳優とやり取りをしたことで「もう一度この現場に戻って来たい」という想いが芽生えるようになりました。この経験がきっかけで、「インドに住む」ことと「エンターテイメント業界で働く」という自分の方向性が決まりました。

 「ボリウッド映画「Rangoon」の撮影に日本人俳優コーディネータとして参加した時のもの。憧れの俳優Shahid Kapoorと監督Vishal Bhardwajと。」 

 

インド×エンターテイメントで生きていく

 

―「インド」×「エンターテイメント」という方向性を決めた金田氏。中国に本社のあるマスコミ会社で働き始めたということですが、現在のお仕事内容をお教えください。

 

 インド在住の日本人に向けて動画、ラジオ、Podcastを配信している会社にいます。

内容としては企画、取材、撮影、編集、出演といった制作面はもちろん、総務や会計もやっています。「インド」という場所と「マスコミ」という業界を絞って調べた時に現在の会社と出会いました。中国が本社なので3ヶ月上海で研修した後、インドに来て約1年3ヶ月になります。現在は日本人4人とインド人1人で働いています。

 

 コンテンツとしてはインドの美味しいレストランを紹介する「うまインディア」、ボリウッド映画を紹介する「ボリウッド映画CHANNEL」、単発企画として新しくできたお店に取材をするなどしました。またインターネットラジオ「LivAiA!」の配信も行っています。

今後はインドで働く日本人へのインタビュー動画や生活情報、ビジネス情報を流したいと思っています。

 

 個人としても昨年はイベントのMCを3本やりました。インドでの日系会社主催のイベントは意外にも沢山あります。今後も月1,2回のペースでやっていけたらと思っています。

 

 インドに来たときは会社自体が登記してすぐのタイミングで本当に何もない状態でした。会社立ち上げに関しても苦労はありますし、コンテンツ制作をしていく上でもビュー数やマネタイズ面などまだまだ課題は沢山あります。一方で、ありがたいことに好きな事を何でも形にできるという環境が会社にはありました。大変なことはありますが、一歩一歩進んでいるという実感がありとても楽しく仕事をしています。

 

「インドのうまい!レストランを3分動画で紹介する「うまインディア」。企画、営業から出演までも自身でやっています^^」

 

―生活面は日本に比べるとかなり苦労しそうなイメージがありますが。

 

 先程言ったようにメトロの乗り降りひとつ取っても日本と違うことは沢山あります。今住んでいる家もインドに来て自分で探したのですが、水が出なくなることもありましたし、備え付けの棚が落ちてくるということもありました。もちろん何かトラブルがあると驚きますし、怒りの気持ちも湧きます。しかし「棚が頭上に落ちてこなくて幸いだった」など物事をかなりポジティブに捉えるようになりましたし、振り返ってみるとどのエピソードも笑い話になっています(笑)

 

―インド渡航に際してご家族、周りなどの反応はどのようなものでしたか。

 

 インドに来ること自体前から決心しましたし、母もインドに来たことがあるので応援してくれています。特に反対されたといったことはなかったです。 

 

―現在はデリーにお住まいということですが。

 

 インターン時代はグルガオンに、現在はデリーに住んでいます。近くのマーケットでは綺麗な野菜が並んでいますし、大きなモールもあり生活に困るということはありません。会社まではメトロを使っています。通勤ラッシュはありますが、普段はそこまで混んでおらず移動もスムーズにできています。

 

―インド=危険というイメージも持たれがちですが。

 

 特にデリーは夜も明るく人が沢山いるので、女性が一人で歩いているところを良く見ます。もちろん夜中に出歩かないなど最低限のことは守る必要はあります。しかし基本を守れば怖い思いをするということは無いのではないかと思います。

 

―休日は何をしてお過ごしですか。

 

 取材や撮影が休日になるときは仕事をしていますが、それ以外は映画を観に行ったりジムに通うなどリラックスして過ごしています。映画好きな日本人が集まるサークルがあるのですが、そこのメンバーと映画を観たり、友達と個人的に観に行ったりもします。ボリウッド映画は本当に本数がとても多くて、話題作からB級映画まで本当に様々です。自分が好きなボリウッド映画についてこれからさらに発信していきたいですね。

 

 

ラジオ収録のご様子

やりたいことを「やりたい」と主張すること

 

―金田さんの考えるインドの魅力を教えてください。

 

 インドに来て一番良いと感じるのは、「主張していい」ということです。逆に言えば、主張しないと生きていけないということです。日本では周りと一緒が良いという風潮がありますよね。しかしインドは「出ない釘」は埋もれてしまいます。例えば「電車に乗る」という一つの動作を取っても、「自分は降りたいからドアの前を開けてくれ」とインド人は言いますし、自分もそのようにしないと電車すら降りることができません。

 

 このような環境だと、自分が好きなことややりたいことを主張する癖がつきます。また、好きなことややりたいことがあったとしても、言葉に出さないと本当に自分がやりたいことなのか分からなくなるということもありますよね。色々な経験をしてきた上で、私は「やりたいこと、好きな事だけをやっていきたい」と強く思うようになったので、「やりたいことをやりたいと言える」という環境は自分にとても合っているなと思っています。

 

―今後の展望を教えてください。

 

 会社自体も企画も立ち上げ段階なので、コンテンツのビュー数を追ったりマネタイズはもっとしたいと思っています。インド×動画というのもまだスタートアップ段階なので、これからインドに住んでいる日本人にも、インドに興味はあるが行ったことのない日本人にもアタックできるようなコンテンツを作っていきたいですね。

 個人としてはイベントの仕事を今後も続けていきたいと思っています。

 

 私は日本もインドもどちらも大好きです。現在経済的にインドと日本の結びつきは強いですが、文化面ではまだまだこれからできることがあると思っています。日本人にインドのイメージを聞くと「カレーとターバン」みたいな感じですし、インド人に日本のイメージを聞くと「ジャッキーチェーン?」といった答えが返ってくるのが現状です。会社としても個人としてもエンターテイメントの側面で日本とインドをつなげたいと思っています。

 

―インド就職に興味のある読者に向けて一言お願い致します。

 

 インドはまだまだ日本人が少ないので沢山のチャンスがあります。日本でイベントや動画配信をしても、ライバルが沢山いるので埋もれてしまうかもしれません。また東南アジアや中国も日本人が沢山おり、同じような状況といっても良いでしょう。インドでは「ちょっとできる何か」もしくは「やりたいという気持ち」があればどんどん仕事が来ますし、何でもできる環境だと思います。インドに来て自分のやりたいことを思いっきりやってみるということをおすすめしたいです。やってみて違ったらやめればいいだけです。しかし「好き」「自分には違う」という結論を出すためにもまずやってみるということは本当に大事だと思います。

 

「 Konnichiwa JapanイベントでのMC。昨年はイベントのMCのお仕事もちょくちょくいただけました!」

 

 

インドで働き始めて1ヶ月弱。新入社員の「今」に迫りました。

ここからはインタビュー時にインドに来てから2週間だった王氏へのインタビューとなります。

―インドで働き始めたきっかけをお教えください。

 

 もともとインドのプネにある高校に通っていました。卒業後はアメリカの大学に行っていたのですが、高校時代が楽しかったので旅行でもインドに戻りたいという想いをずっと持っていました。アメリカのビザが切れるタイミングで、日本に帰ろうか大学院に通おうかなど迷いましたが、「インド」という選択肢を思い出し渡航を決めました。

 クリエイティブ関係に興味があったのですが、インドでも日本人がクリエイティブ関係の仕事をする環境にあることを今回初めて知りました。

 

 「高校時代をインドで過ごし、その魅力が忘れられず大学卒業後インド就職を決めました。インド服を友達と着てる写真です」

 

―業務内容をお教えください。

  

 動画配信の企画から撮影、編集まで全てを担っています。取材先のレストランと打ち合わせをしたり、撮影場所の下見に行くなどもしています。またホームページの刷新なども今後やっていく予定です。

 

「うまインディアやデリーメトロ駅街ブラ(これから企画予定)などの撮影現場でも楽しく働いています!コチラは食べている写真です!」

 

―王氏が考えるインドの魅力をお教えください。

 

 インドは日本と比べて人と人との距離が近く魅力的だと思います。食べ物をみんなでシェアしながら食べる文化など特に好きです。またよく言われるようにインドはとてもエネルギッシュな国です。

 また、高校は地方にあったので都会に滞在するのは初めてなのですが、uberやデリバリーサービスの発達に驚いています。前はスマホもそこまで普及していなかったですし、街の雰囲気はそこまで変わっていないのにサービスが格段に便利になっている実感をしました。

 

―今後の展望をお教えください。

 

 仕事内容に興味がありますし、色々できそうなのでとても楽しみです。インドは冬の空気が良くないといった話もあるので少し心配もありますが、生活自体も楽しみです。

様々な業種を今まで経験してきましたが、興味のあることをやるということが楽しいですし、自分の成長につながると思うので引き続き頑張りたいと思います。

 

オフィスでの王氏 

 

編集後記

今回はエンターテイメントの観点でインドを発信するお二人にお話を伺いました。

「やってみて分かることがある」「違うと思ったらやめればいい」ということは私も大切にしたいと思っているので共感しました。

「インドで働く」ということはなかなか踏み出せない一歩かもしれませんが、まずは飛び込んでみることが大事だと実感しました。

 

こちら記事でも紹介した「うまインディア」です。

インドのレストランも色々あることを知りました!どれもおいしそうで毎回楽しみにしています!

 

Tamura Misaki/田村 水咲

Tamura Misaki/田村 水咲



早稲田大学文学部在学中。東京都出身。
現在RGF select Indiaでインターンシップ生として参画中。
「インドで働く」をもっと身近にするために、就業面や生活面を発信していきます。

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