~インドで働く日本人カリスマ美容師~ 「TOKUMI-HAIR」の徳見さんにインタビュー
RGF Select India インターン生の田中です。
今回は、インドで美容サロンを開業した徳見勇郎さんにお話をお伺いしました。
インドで就業をしている方で、少しはおしゃれをしたいけどインド人に髪を切ってもらうのは少し不安。
またはインド就業を考えている方で、インドに安心して通える美容室があるのかが不安…といった方は多いのではないでしょうか。
今回はインドの生活情報の一つとして、インド国内唯一の
日本人経営サロン「TOKUMI-HAIR」のご紹介をさせていただきます。
(筆者も徳見さんに髪を切っていただき、人生初の短髪デビューを果たしました!)
店舗情報に関しては記事の半ばから掲載しています。
ホームページ、徳見さんのブログも是非ご覧ください。
また、現在「TOKUMI-HAIR」では一緒にサロンを盛り上げてくれる日本人美容師の方を募集しています。興味のある方は最後のトピックまでお読みください。
徳見さんのプロフィール
大阪府出身。大阪のファッションエリアである心斎橋で、長年トップスタイリストを務めており、ヘアショー・コンテストを通して、メーカーやディーラーなどの外部講師を務めていました。
2013年にインド・デリーにて初の日本人美容師としてサロンを開業し、現在デリー・グルガオンの2店舗を経営しています。
インタビュー内容
-本日は宜しくお願い致します。まず初めに、インドでサロンを経営するまでの経緯を教えてください。
インドに来たきっかけは、以前勤めていたサロンに「インドでサロンを開業しないか」という話が舞い込んできたことです。インドの5つ星ホテルが日本人客を確保するために、日本人の美容師を派遣してほしいという話でした。
当初は3ヶ月のトライアル期間を設けて、その後本格的にスタートするという予定だったので、自ら手を挙げて2013年の2月にインドにやって来ました。
しかし、オープン前日に荷物を搬入しようとしたところ、ホテルのオーナーがやってきて、「この話はなかったことにしてくれ」と言われて、急にサロンの開業の話がなくなってしまったんですね。
この話はシークレットにしてくれと言われたものの、元々3ヶ月の滞在予定で渡印していましたし、日本にいるお客様にもそう伝えてきていたので、3か月間はインドで過ごさなければならなかったんです。
-いかにもインドらしい出来事ですが、かなりの痛手を負いましたね…
徐々に、仕事をしにきたのに仕事ができないストレスのようなものが溜まってきて、インドで出張美容師を始めることにしました。
出張美容師を始めたものの、当時はコピーの仕方も分からなかったので、手書きのポスターやチラシを作成して宣伝をしました。現在のサロンと同じ建物にある大和屋(日本食販売店)にも貼らせていただいていました。
ポツリポツリと予約が入るようになって、お客様の自宅に伺ってヘアカットをしていましたが、場所や設備の関係からあまりいい仕事ができないと感じていました。
もっといい仕事をするために、当時働いていた会社でインドに支店を立ち上げようと相談しましたが、会社はインドから撤退してしまったため、会社を辞めて自身でサロンを立ち上げることにしました。
-なるほど。サロン開業に至るまでにそういった経緯があったんですね。自らインドでサロンを立ち上げようと思った理由はなんでしょうか。
インドでサロンを立ち上げた理由として、自分の身に着けている技術でどこまでやっていけるかを試してみたかったという想いがあります。
私は日本で美容師を育成する中で、「はさみ一本で、どこに行っても飯が食える技術を身に着けつけるように」と育成中の美容師に言い聞かせていたので、自分自身も新たな挑戦をしたいと感じていました。
当時はインドの暑さの厳しさや、ベジ・ノンベジの違いもよく理解していなかったし、インドに関して知らないことがたくさんありました。そんな中でも、インドでのサロン開業の話が急に白紙になってしまったことに対する悔しさがあり、勢いで立ち上げたという側面もありましたね。
-インド人のアシスタントを雇っていらっしゃいますが、働く上での苦労はありますか
インド人と日本人の違いがあまりにも多すぎて、理解が難しいと感じることは多々あります。アシスタントとして育てる上でも、最低限できてほしいと思っているレベルがインド人にとっては高く、なかなか上手くいかないことが多いですね。
-そういった状況下でも、教えるものが技術だからこそ、コミュニケーションを取りやすいといった側面はありますか。
技術は見て習うものなので、言語の問題はあまり感じないですね。
ただ、インドの方は応用的な技術が苦手かなぁと思う節があります。言われた通りの作業をすることはできるけど、髪の毛は、一人一人質が異なります。熱い、冷たいといったような感覚も人によって異なるので、そういった感覚的な部分を捉えることがアシスタントの方にとって課題となっている印象があります。
(「TOKUMI-HAIR」のアシスタントの方々)
-今後TOKUMI-HAIRをどういったサロンにしていきたいですか。
私がインドに来た2013年の頃と比べると、かなり住みやすくなったと感じていて、今後もインドの生活環境は良くなっていくはずです。
ただ、インドでの生活を苦痛に感じている方も多いと思います。日々の生活の中で苦労が多いからこそ、日本人の方にはもっとオシャレをしてほしいと私は思っています。
オシャレをするということは、心を豊かにしてくれます。気分のチェンジの手助けもしたいですし、サロンや私を通して、少しでも安らぎを与えることができる場所にしたいと思っています。
今後もできるだけ日本と同じような技術でお客様を迎えたいと思っています。しかし、電気が止まってしまう、お湯が出ない、スタッフのスタンダードの考えがしっかりしてないなど障壁が多くて、厳しいと感じる部分もありますね。
環境の厳しさを楽しもうとはしていますが、難しいことも多く、今後も努力が必要だと日々感じています。
-サロンに興味を持ってくださった方に、メッセージをお願いします。
私自身、美容師としてのキャリアはそこそこありまして、自分でいうのもなんですが関西地方では名を挙げている美容師で、技術や人柄的には満足して頂けると思います。
アシスタントのインド人も日本の技術を持っていて、日本の普通の美容師の方よりはシャンプーも上手いです。なので、色々な意味で安心して来て頂けると思います。お待ちしております。
店舗情報
↓「TOKUMI-HAIR」ホームページ↓
↓徳見さんのブログ↓
求人に関して
現在、TOKUMI-HAIRではサロンを一緒に盛り上げてくれる日本人美容師を募集しています。
今回は美容師の求人に関しても、徳見さんにお伺いさせていただきました。
-インドで働くからこそ得られる経験はありますでしょうか
まず、インドは日本で美容師をしている以上に、お客様に感謝をしていただけると思います。
語学に関しては、英語ができないと欧米諸国では厳しいみたいな話も聞きますが、インド人は優しい人が多く、耳を必死に傾けてくれます。仕事をしていて日本では考えられないようなことも日々起こるので、人間的なステップアップができるのは確かだと思います。
-どれくらいのキャリアがある人がいいですか。
もし一緒に働いてくれる人がいるなら、スタイリストとして最低3年以上の経験がある方に来てほしいなと思っています。ある程度の技術を持っていて、多彩なカットにも対応できる方。できれば店長クラスの人に来てほしいなと思っています。
-今後のサロンの展望を教えてください。
現在はデリーとグルガオンの店舗を行ったり来たりしていますが、今後自分と同じ志を持っている美容師の方がいらっしゃったら、実現できることや可能性が広がります。今後サロンが増えれば雇用も増えるし、雇用が増えると、教えることができる技術も増えます。
私はインド人の女性にも手に職を身に着けてほしいと思っていて、TOKUMI-HAIRで身に着けた技術で、将来ホームタウンで自分のお店を開くなどして技術を活かして生きてほしいと思っています。
サロン経営の拡大については、最終的にムンバイで挑戦したいという夢があります。ムンバイは新しいことを受け入れてくれる土地だと思っているので、いつか実現したいと思っています。
-求人に興味を持ってくださった方にメッセージをお願いします。
インドはみなさんが思っているほど住みづらい場所ではなくて、冬場は空気が悪いけど、意外と住みやすいです。美容師の仕事としては、英語もできなくていいし、駐在している日本人のお客様が多くて、楽しく仕事をすることができます。
インド人向けのカッティングスクールもあるので、日本人以外の人に対して教えるという経験を通して、日本とは違った刺激を受けることができます。今持っている技術を十分に発揮できる環境かと思います。
新しい土地でもっと目線を広げたい人、インド人に技術を広めて、一緒にサロンを盛り上げてくれる明るい方は、是非ご連絡ください。
徳見さんのブログ内に、問い合わせフォームがございます。
興味のある方は以下リンクからご連絡ください。↓
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