【20代で海外転職を考える方へ】総勢500名と面談をしたキャリアアドバイザー視点での「インド就職・転職のコツ」とは?
こんにちは!日本はゴールデンウィークも過ぎ、あっという間に5月後半に差し掛かってきましたね!「5月病」という言葉もあるように、この時期は年度初めから駆け抜け、疲れが出てくる頃ではないでしょうか?
実はこの時期だからこそ転職を考える方も多いため、今回は海外転職を考える20代の方をメインターゲットとし、総勢500名と面談をしたキャリアアドバイザー視点での「インド就職・転職のコツ」というテーマでお話しようと思います。
その前にまずは簡単に私の自己紹介からさせていただきます。
私は現在、弊社リクルートグループインド法人にて主に「海外で働きたい日本人」の方々のご就職・ご転職のサポートをするキャリアアドバイザーを担当しております。
そして実は私自身、大学を卒業後に新卒として日本で数年勤めてから「20代前半(第二新卒)でインド転職」を経験いたしました。欧米・アジア圏への旅行や留学経験はあったものの、実はインド転職前にはインド渡航経験はありませんでした。
このブログを読んでくださっている皆さんの中にも、「インド=暑い・汚い・カレー・牛・ガンジス川」といったイメージがまだまだ強い方もいるのではないでしょうか?私もインドで働き始めるまでは所謂そのような固定概念が頭の中を占めておりました(笑)
ですが、実際に勇気を出してインドに来てみるとそのイメージは払拭され、日本にいる頃には想像できなかった魅力を感じながら日々生活しております!前述の通り、実際に私自身が20代でインド転職をしたからこそ、このブログを読んでくださっている皆さんへ「インド就業を目指す上でのコツ」や「なぜ今インドを推したいのか」といった内容をお届けできたらなと思います!
それでは前置きはこの辺りにして、本題に入っていきたいと思います!
【総勢500名と面談をしたキャリアアドバイザー視点での「インド就職・転職のコツ」とは?】
これまで、年代や今までのご経験・これから挑戦されたいことも本当に様々な方々のご就職・ご転職に関するご面談を約500名の方とさせていただいた中で最終的にインド就業を決められた方々を俯瞰して分析してみると、いくつか共通点のようなものがあったように感じています。(※データ集計等はしておらず、あくまでも私個人の感覚となります。)
どのような特徴があると感じているか、またそういった方々がどのような転職活動をされていたのか、インド就業を叶えるためのコツを具体的にお話していきます。
Contents
①20代でインド就業を決められた方の特徴(=インドに向いている方とは)
あくまで私の感覚ですが、以下のような共通点があると思います。
■20代の若いうちにキャリアを高めて次のステップに繋げたい
(→ここでの「次のステップ」=日本に戻った際のキャリアの希少性を高める/欧米圏で働く/起業をする 等。インドで20代のうちに現地採用で働く方は、一社で3~5年間程勤務した後、次のステップに進むといった、短期でのキャリアアップを目指す方が多い印象です。)
■英語のスキルアップがしたい
(→実はあまり知られていないような気がしますが、インドの第二公用語は「英語」です。インドには少なくとも30の異なる言語があると言われており、インド人同士でも地元が異なれば言葉が通じないことから英語が第二公用語になったと言われています。そのため、他アジア圏の国々と比較しても英語を使う機会が多く、より高度な英語が身につきやすいのがメリットです。)
■周りの人とは違うユニークな経験がしたい
■未知なものが好きで好奇心旺盛
②どのような就職/転職活動をしていたのか(検討先の国、応募企業数、キャリアプラン等)
20代の方の就職・転職パターンとして、主に以下の3パターンがよく見受けられます。
(1)タイ・ベトナムなどのアジア圏と併願
→特に初めての海外就業や、英語を使用した業務経験がない方に一番多いパターンだと思います。また製造業でのキャリアを積みたい方もここに該当するかと思います。国で絞らず、各企業の業務内容で比較するため、営業やバックオフィス希望の方であれば複数国合計で10~15社ほど応募される方が多いです。
給与額などの待遇面のアップを目的とするよりも、「未経験業種であっても、何かしら海外で働く経験を積む」や「グローバル人材になるための一歩目として現地に身を置きながら英語力を高める」といった軸を重視し求職される方が多いです。
(2)欧米圏(主にアメリカ・イギリス等)と併願
→海外大学の留学・卒業者でアカデミックな英語力を持っている、もしくは、海外でのインターン経験があり、英語話者とのビジネス会話もスムーズにできるレベルの方に多いです。
ここに当てはまる方々はMBA・会計士資格取得を目指す、コンサルティング等のスキル向上を目指す等といった、大学や留学での学びを活かすための明確な目的をもって求職される方が多い印象です。そのため、応募企業数としては数を打つよりも、ご自身のキャリアプランに沿った目的が達成できるかどうかの観点で業務内容にフォーカスし、質を重視する印象です。
(3)インド単願
→この層は母数は少ないですが、やはり企業側からは一番関心を持たれやすいタイプです。インド単願の理由は様々ですが、「インド旅行経験を通して国に惹かれた」、「インド人パートナーの方がいる」、「インドという国の今後の成長性に関心高く、あえて周りとは異なる希少性の高まる経験をしたい」といったものが挙げられるかと思います。追加で日常会話上級以上の英語力をお持ちであれば企業側からの関心も得やすい層のため、営業やバックオフィス希望の方であれば合計で5~10社ほど応募され、(1)の層と比べるとより「業種」や「インド人とどういう関わりができるか」という点を重視される方が多いイメージです。
③インドならでは!?面接中に企業が重視する選考ポイント
まず日本の就活や転職活動の際によく聞かれる質問で基本的なものとしては、「志望動機、これまでの経験、今後のキャリアプラン」等があるかと思います。もちろんこういった質問も面接で聞かれますが、インドでの就職活動の中で企業側が重視する特徴的な選考ポイントがあります。
端的にお伝えすると、「この方はインド耐性があるかどうか」という点です。
年々インドで働く日本人は増えていますが、前述したように他のアジア圏と比べるとまだまだ固定概念(暑い・汚い・カレー等)が強い国の一つだと思います。都市部では日本人向けサービス(例:日本食スーパー、レストラン、コミュニティ等)は充実してきていますが、例えばタイのバンコクと比較してしまうとまだ充実度は劣りますし、気候やインフラの面でもハードシップが高いと捉えられることが多いです。そのような中で、(あえてこのような表現をすると)「なぜ、わざわざインドを選ぶのか?入社した後、環境に適応していける方か?」という点が企業にとっては気になるのです。
インドへの留学経験や旅行での一定期間の滞在経験がある方であれば、説得感を持って面接でアピールしやすいかと思いますが、過去の私自身のような「インド未経験」の場合だと、どう納得感のある説明をするかが難しいですよね。
アピールポイントの考え方の例をいくつか挙げさせていただくと…
(1)東南アジア・中東圏 等での旅行・インターン経験を伝えよう!
→違う国ではありますが雰囲気は似ているところもあるため、企業側は「その方が異国の地で異文化にどう適応できるのか、何かトラブルがあった時にどう対応できるのか」等のイメージがしやすくなります。
特にバックパッカーとしての旅行やローカル地域に滞在したような経験があると、なお良いかと思います。
(2)インドでたくましく生活していけるような想像をさせよう!
→上記(1)の経験がなければ、この考え方はより大切になってきます。面接の中で聞かれる質問例を参考に見ていきましょう。
■「休みの日の過ごし方や気分転換の方法は?」
正解の答え方があるわけではないですが、例えば日本にいないとできないような趣味ばかりの場合、「インドという異国の地で働く上で上手く気分転換できるのかな…」と企業側は少し不安に感じてしまう場合もあります。
■「あなたの長所・短所は?」
こちらも一例ですが、短所として「自分と相手の考え方や意見が異なる場合、素直に受け入れられない」であった場合、インド就業への適応が少し難しいと感じられてしまう場合があります。日本での転職でも大切なことですが、特にインドは国内だけでも多様な文化がある中で、日本人が異国の地でインド人と共に働く場合、「文化や考え方が異なって当たり前」の環境の中、まずは相手の考え方を受け入れて仕事を進めていくことがより大切な捉え方となってきます。
④インド就業を叶えた方の就職/転職例
ではここで、実際にインド就業を叶えられた方の例をいくつか挙げますので、ご自身の状況や希望と照らし合わせながら、よりインド就業を目指すイメージをつけていただければ嬉しく思います。
(1)20代前半・女性(第二新卒でインド企業へ転職!)
大学卒業後、日本のマーケティング企業にて市場調査などを担当されている中で、「より英語を使用しグローバルな環境で働きたい」との想いで転職活動を開始。インド渡航経験はなかったものの、コンサルタントを目指す裁量の大きな業務ができるインドローカル企業へ転職!
(2)20代後半・男性(インド留学経験も活かし、同業界で転職!)
大学生の頃にインド留学経験があり、いつかはインド現地で働きたいとずっと思い続けていたそうです。大学卒業後、日本にて自動車メーカーで営業として働いていたものの、駐在のチャンスを待つよりも20代のうちにインド就業を叶えたいと転職を決意。大手日系自動車部品メーカーの営業マーケティングポジションとして入社!
(3)20代前半・女性(就労VISAの取得しやすさを狙い、新卒でインド就職!)
英語圏への留学経験があったため、高い英語力を活かして通訳・秘書といったバックオフィスポジションを目指し、他アジア圏も含め就職活動をされていました。インドへは渡航経験がなく最初は不安だったそうですが、「新卒でも挑戦しやすい」といったメリットを活かし、日系機械メーカーへ就職!
(4)20代後半・男性(日本での経験をインドの経済発展の貢献に!)
大学卒業後、「ITを活用して途上国支援をしたい」との想いで日本の大手IT企業で営業として勤めていらっしゃった中で、よりグローバルに活躍できる人材になりたいとの想いで転職を考え始めるようになったそうです。アジア圏を中心に転職を考える中で、これからの経済成長の伸びしろの大きさに関心を持ち、製造業を支える商材を扱う企業へ、営業マーケティング業務に加え、インド人のマネジメントも行う責任のあるポジションで入社!
(5)20代前半・女性(旅行やヨガを通したインドへの想いでアピール!)
旅行やヨガでインドへは何度も訪れたことがあった第二新卒の女性。都市部だけではなく郊外へも旅行で訪れ、インドという国に大きな魅力を感じていたそうです。英語にはあまり自信がなく、実際のインド転職活動中は英語面接が中々突破できず苦労された時期もあったそうですが、インドへの熱い想いをアピールポイントとし、日常会話レベルの英語力でサービス業界の営業として入社!
⑤特に第二新卒で海外にチャレンジしたい人へ、インドを推したい!
ここまで読んでくださった方は少なくとも、インド就業への興味をお持ちの方ではないでしょうか?
企業の採用ニーズも高い、特に第二新卒の方へインドを推したい理由は以下の通りです!
<インドを推したい理由>
・英語が公用語で、英語を実践で使って伸ばしながらキャリアを築ける
・国や組織の成長と共に自身も成長できるフェーズにある環境
・新卒でも就労VISAが発給される数少ない国で、日本国内で駐在のチャンスを待たずにチャレンジ可能
・宗教・人種・言語・食事・文化がインド国内で既に多様で刺激的で価値観が広がる
・日本に帰国してもインドマーケットを知る経験者としてバリューアップ
「インド就業ってどんな感じだろう、どんな企業があるんだろう」と少しでも気になった方は、5月28日(火)に開催するインド就職セミナーにもお気軽にご参加ください!
★セミナーに関する詳細はこちらのブログをご覧ください★
https://www.rgf-hragent.asia/blog/india/8234/
★セミナーへのお申し込みはこちらから★
インド就職&転職 セミナー 申込はこちら (office.com)
<セミナーのブログラム概要>
【日時】5月28日(火)日本時間19時半~20時半(60分)
・弊社のメンバー紹介
・事前に頂いたご質問への回答
・新卒/第二新卒のインドでのニーズに関して
・在インド日系企業3社のご紹介(企業紹介、業務内容、各業界のインドマーケットの今後の動向)
※ご登壇予定企業は、以下になります。
‐Nomura Research Institute Consulting & Solutions(野村総合研究所)
‐会計・法律事務所、進出支援コンサル
‐日系大手家具メーカー
いかがでしたでしょうか?
今回のブログを読み、インド就業に興味を持たれた方は是非お気軽に弊社までお問い合わせください!