【インド転職】キャリアストーリー#3「インドと日本を繋ぐ仕事をしたい」

誰しも迷うキャリアの決断。ましてや転職してインドに行く決断をすることは簡単なことではないはずです。インド現地で活躍する方たちに、これまでのキャリアの分岐点や、インド行きを決断できた理由を語っていただきます。第三弾となる今日は、Global Japan AAP Consulting Private Limited という会計コンサルティング会社で、マネージャー(法務・会社秘書役業)として働かれている奥さんにインタビュー。これまでのインドとの接点やインドへの想いについてお話を伺いました。

ご経歴

奥 晋之介さん

 

Global Japan AAP Consulting Private Limited (以下Global Japan) マネージャー

 

国際関係学部卒業。新卒でインド大手IT企業の日本法人にてブリッジエンジニアとして2年半勤務した後、ドイツのIT企業の日本法人に転職。その後インドに特化した国際会計事務所、Global Japan に入社。現在に至る。

 

 

(↑ベンガルールのマイクロブルワリー)

日本の外に目を向けた大学生活

ー特に何かに打ち込むことなく高校時代を過ごされたという奥さん。それとは打って変わり、大学時代にはなんと合計4か国の国に赴いたそう。

 

 

まず、フィリピンでの語学研修に1か月ほど参加することにしました。その後大学のプログラムを使い、アメリカのサンディエゴに5か月間の留学、シンガポールに4週間インターンシップとして行きました。そして大学を休学し、インドの在ベンガルール日本国総領事館で任期付き職員(在外公館派遣員)として、3年間働くことになりました。私が日本の中にとどまらず、国外に目を向けていたのは、人と違うことをしなければいけないという気持ちと、これからの可能性を広げておきたいという気持ちからでした。

 

 

ーベンガルールの総領事館で働くことになったのは、もともとインドに興味があってのことだったのですか。

 

 

実は、在外公館派遣員制度に申し込む際に、第5希望まで国を書けました。英語が公用語の国かつこれから経済が伸びていきそうな国として、東南アジアの諸国を第1希望から第3希望まで埋めました。実際にベンガルールは第5希望として書きました(笑)そうしたら、第5希望の在ベンガルール日本国総領事館へ派遣されることになったんです。しかし、大学時代に南アジアの文化やヒンディー語を学んでいたこともあって、割とポジティブな気持ちでインドに赴きました。

 

 

ーインドで生活するのは不安ではなかったのでしょうか。

 

 

インドで生活するのが不安というよりかは、大学を4年次から休学して領事館でいきなり働くというのは、とても不安がありました。それでも何か人と違うことをしなきゃいけないという気持ちが強く、それが行動に繋がりました。

 

 

(↑ベンガルールで一番美味しいビリヤニ)

 

インドとの接点が断たれた時に抱いた違和感の正体

ーインドの在ベンガルール日本国総領事館で任期付き職員として、3年間勤務した後、奥さんが感じたことはなんだったのでしょうか。

 

今後もインドと日本に関わる仕事に就きたいという気持ちが湧いてきました。それは、仕事だけでなく生活面でも、インド人の方にたくさん助けてもらったからです。それなのに、当時はインドというと変なことが報道されることが多かったんです。だからこそ、自分がインドと日本のに関わる仕事をすることで、なにかインドのイメージを変えていけたらと思いました。

 

 

 

(↑マンガロール料理: “マンガロール”とは南インドの港町。 美食の街として知られる現地の料理では魚介類を楽しむことができる。)

 

ーインドから帰国し大学を卒業した後、奥さんはバンガロールでの経験を活かして新卒でインド大手IT企業の日本法人に入社します。ブリッジエンジニアとして3年間近く就業されたあと、ドイツIT企業の日本法人に転職したそう。そこで感じたある”違和感”とは。

 

 

給料など待遇面ではよかったのですが、初めてインドとの関係が断たれているなと気づきました。あまり楽しめていないのはそれが原因だなと。もともとインドと日本に関わる仕事がしたかったのに、そこでなぜ今私はこの会社で仕事をしているのだろうとはっとしました。それでインドに戻ることを考え始めました。

 

 

ー違和感が手綱となり、奥さんは2022年にインドのIT都市、ベンガルールにあるGlobal Japan に転職しました。再び奥さんのベンガルールでの生活が始まりました

 

 

(↑会社でのクリスマスパーティーの様子)

インド就職のこれから

ー現在Global Japanで、インドに進出している日系企業の現地法人をお客様として、主に

会社法を中心とした企業法務・人事労務に関わっている奥さん。転職前と異なる業界、異なる職務内容に不安などはなかったのでしょうか。

 

もちろん少なからずありました。ただ、分野よりも日本企業がインドに進出するのを支える仕事をしたいという気持ちがあったので、それをぶらさない仕事ができていると思っています。あとは自分の知識の定着を早くすればなんとかなるかなと(笑)

 

 

ーインドに進出する日本企業を会計・バックオフィス系の側面からサポートする奥さんにとって、「インド就職・インド転職にどのような価値を感じますか?

 

 

インド経済はなお成長過程にあり、世界でインドの存在感は日々強くなっています。ですので、インドマーケットに参入する日系企業も増加傾向にあります。その中でインド就職の経験があると、それを経て日本に帰った際に会社のインド事業に関われる機会があったり、インドを接点として関われる仕事の幅が広がるんじゃないかと思っています。また将来的に、日系企業のインド支社において、バックオフィス系の日本人人材の需要も高まると予想しています。

 

 

ー日本企業のインド進出を裏側からサポートされている奥さんが、今のお仕事にどういった想いで向き合われているかをお聞きしました。

 

 

昨今インドに進出する日本企業が増加傾向にある中で、我々が何か力になり、インドでの事業が成功するよう見届けれたらと思っています。そうすることが、同時にインドへのイメージが変わっていくことにも繋がるとも思うんですよね。「インドと日本に関わる仕事をしたい」という想いのもと、日々使命感を持って取り組んでいます。

 

 

(↑ご家族がインドに来られた時の一枚)

インタビュー・執筆 土屋

 

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