【1か月も断食するって本当?!】ラマダン期間中のジャカルタ
こんにちは!現在RGFリクルートインドネシアでインターン中の穂刈です。
今回は、【ラマダン時期のジャカルタ】についてご紹介します。ラマダン時期のジャカルタはどんな様子で、人々はどのように過ごしているのか、私の体験をもとに書いてみようと思います!!
ラマダンとは
いきなりですが、皆さんは、イスラム教徒が1年のうち1か月を断食して過ごすことをご存じでしょうか。
この断食は、ムスリムの義務のひとつとされています。ただ、断食といっても1か月間完全に絶食するわけではなく、日が出ている間に飲食を断つというのが決まりです。そして、この期間(イスラーム暦9月)のことをラマダンと言います。通常の暦とイスラーム暦は異なるので、毎年ラマダンの日付はずれていきます。ちなみに、2024年のラマダン期間は3月11日から4月10日まででした。
ラマダン期間、ムスリムは日の出前に起床し、料理をして、朝食を食べ、そこから断食(Puasa)をおこない、次に飲食できるのは日没後です。ローカルの友達に聞いたところ、ラマダン期間は毎日午前3時ごろに起きていたそうです。信じられない…。
また、この断食は、妊娠中や授乳中、生理や病気の際には免除されます。ただ、その免除された分は改めて別日に実施しなければならないこともあるようです。
ジャカルタの様子
それでは、ラマダン期間のジャカルタにはどのような変化があるのでしょうか。
就業時間
まず、ラマダンの時期は、ムスリムの就業時間が変わります。なぜかというと、朝早くから断食をしていると、夕方には集中力が切れてしまうからです。
私がインターンをしているRGFの場合、
通常8:30~17:30(お昼休憩1時間)→ラマダン期間8:00~16:30(お昼休憩30分)
と変更がありました。
ムスリムの人は変更後の時間で、私含む日本人社員や中華系の方などは通常の時間で働いていました。
また、企業によっては、7:30~16:00などに変更するところもあるそうです。とても朝早いように感じますが、日の出前から起きているムスリムにとっては大したことない時間なのでしょうね。
屋台
普段のジャカルタではどこの道にもかならず何かしらの屋台が出ていますが、ラマダン期間中の昼間は閉じられていることが多いです。昼間は、お店をあけていても誰も買いに来ませんからね…。夕方になると、断食明け用の食事を買いに人々が動き出すので、その時間に合わせて屋台も営業を始めていました。
また、ラマダン中に特徴的なのがTakjilの販売です。Takjilとは、断食明け直後に食べる軽食の総称で、ココナッツミルクやフルーツのデザート、揚げ物などが入ります。Takjilは、ラマダン期間のみ、出店のような形で販売が行われており、多くの人が断食明け用の食事として購入しているのが見られました。
私も便乗していくつか揚げ物を買い、断食明けの雰囲気を味わってみたりしました。私のおすすめの揚げ物は、Piscok(揚げチョコバナナ)です。また、ローカルの社員さんに頂いたSerabiというパンケーキのようなお菓子もおいしかったです!!

飲食店
ラマダン期間中でもカフェやレストランは通常通り営業しています。しかし、昼間の店内はガランとしていて、お客さんの数は少ないです。もちろん店員さんの中にはムスリムの方もいるので、どのような気持ちでラマダン期間中の業務をおこなっているのか少し気になります。断食期間中に他人の食事を運ぶなんて苦痛でしかないのでは…?と私は思ってしまいます。

昼間はガランとしている店内ですが、夕方以降途端に混みだします。特に金曜日の夜はひと際混んでおり、ショッピングモールではどのレストランも満席になってかなりの賑わいようです。
断食のルール上、日没まで飲食ができないので、料理が運ばれてきてテーブルにいっぱいに並んでいても、時間になるまでは一切料理に手を付けず、談笑したりスマートフォンをいじっている様子が、少し不思議で印象的でした。また、日没の時間になった途端みんな一斉に食事をし始めるのも、日本では見られない光景なので何だか新鮮で面白かったです。


GrabやGojek
GrabやGojekなどのドライバーも基本的には通常通り仕事していますが、日没前後の時間に乗車する際は注意が必要です。日没前後の時間は、GrabやGojekのドライバーも断食明けの食事に徹する人が多いので、車やバイクを予約しても頻繁にキャンセルされます。
私も何度かドライバーから「buka puasa(断食明け)なのでご飯を食べなければならない」とキャンセルされたり、バイクに乗ったはいいもののドライバーが突然道端の屋台で飲み物を買い始める場面に遭遇したりしました(笑)
最後に
ここまでお読みいただきありがとうございました。ラマダン期間は全てがイレギュラーなので不便に感じることも多かったですが、1か月間という長きにわたってイスラム教の文化を肌で感じることができ、非常に良い経験になりました。
また、ラマダンを過ごす中で、思っていた以上にイスラム教以外の宗教を信仰する人が多いことにも気が付きました。様々な宗教が混在し、そして共存しているのを体感し、やはりインドネシアで過ごすこと・インドネシアについて知ることに対するワクワクを改めて感じました。
私のインターン期間も残り1か月半となってしまいましたが、残りの時間も有意義に使い、色々な事を感じ、学び、悔いのないようにしたいと思います。ブログもあと数本更新すると思いますので、引き続き読んでいただけると嬉しです!
また、RGFでは現在一緒に働いてくれるメンバーを募集しています。このブログを読んで、インドネシアで働くことやインドネシアでのインターンシップに興味を持った方がいらっしゃいましたら、RGF HR Agent Indonesia(indonesia-jp@rgf-hragent.asia)までお気軽にご連絡ください!お待ちしています!