インドネシアのイスラム文化①~奥が深いヒジャブの世界~
Selamat siang, 皆さんこんにちは。
RGFインドネシア学生インターンのKarlieです。
皆さんは、髪の毛を覆うように布を身に着けている女性を目にしたことはありますか?
この布はヒジャブ(インドネシア語ではジルバブ)と呼ばれ、ムスリムの女性が身に着けます。
インドネシアで暮らしてからムスリムの友人がたくさんでき、
ヒジャブひとつとっても様々な違いがあることを知りました。
日本ではあまり知られていないヒジャブ、今回はその奥深さをご紹介します!
【そもそもヒジャブってなんのため?】
ムスリムの女性に対するヒジャブ着用の義務の有無は国や地域により異なりますが、
着用する理由は一般的な解釈において
「女性が婚姻関係にない男性からの陵辱から身を守るために、ヒジャブは必要である」
からであるとされています。
女性の髪は美しく特別であるから、大衆の目から守るために着る、ということなんですね。
髪が美しさの象徴とされているのは、日本も同じだと思います。
【何歳ごろから着始めるの?】
ヒジャブを着用するかしないか、これは人それぞれです。
生まれた家や育った地域によって異なります。
ヒジャブを着ていないムスリムの方ももちろんいます。
ムスリムの友人によると、インドネシアに住むムスリムの大体の女性は、
小学校中学年から着用を始めるそうです。
その友人は、小学生の時に着始めたそうなのですが、当時は慣れないためあまり好きではなく、
学校が終わるとすぐに脱いでいたと言っていました。
中にはもっと幼いころから着ている人もおり、
街中のヒジャブ屋さんに行くと、大人用のヒジャブに混じって子供用のちいさいヒジャブが
売られているのを目にします。小さいヒジャブ、とってもかわいらしいんです。
子供服を目にしたときのような、ほほえましさを感じます。
↑ 街中のヒジャブ屋さん
1枚大体200円~買うことができます。
色や模様が豊富です。
ヒジャブの色や形状に決まりはなく、TPOに合わせて自分の好きなヒジャブを身に着けます。
着用の方法も様々で、国によって巻き方の流行が異なるため、
私の友人はヒジャブを見ただけでその人がインドネシア人かマレーシア人か判断できると言っていました。
すごいですよね!
【ヒジャブと日本】
ヒジャブを着用するときに、髪の毛が落ちてこないようにスイムキャップのような帽子をかぶることがあります。
これ、インドネシアでなんていうと思いますか?
Ninja、というそうです。
そう、忍者です!
この ↓ 忍者です!!
まさかの、日本語…!
確かに、忍者の頭巾と少し似ているかもしれません。
初めて聞いたときは信じられませんでしたが、本当に「にんじゃ」というそうです!
いつごろから使われている言葉なのか、とっても不思議に感じます。
インドネシアのユニクロの店舗には、日本では夏場によく目にする、
汗がこもりにくい生地を使用したヒジャブやニンジャが売られています。
(ユニクロ・インドネシア ホームページより)
日本の技術が海外の文化に適応している場面を見ると、嬉しく感じますし、
日本のブランドでも国によって全く異なる商品を開発していることが
面白いなと思います。
インドネシアで生活していて、一つ言えることは、
ヒジャブを被っていてもいなくても、インドネシアのムスリムの女性は日本の女性と変わらないということです。
おしゃべりが大好き、おいしいものも大好き、おしゃれも大好き!
宗教が異なっても、文化が異なっても、素敵な友人になれることに間違いありません!!
以上、インドネシアで目にすることの多い“ヒジャブ”についてご紹介しました:)

Karlie
インドネシア大好き、RGFインドネシア学生インターンKarlieです。
インドネシア・ボゴールで1年間の交換留学後、ジャカルタにお引っ越しをし、
現在は学生インターンとして活動しています。
皆さんに、インドネシアの魅力をもっともっと知ってほしい!!
実際に住むからこそ分かった【インドネシアの素敵なところ】を発信中!!