【インド日系企業様向け!】インドでの日本人現地採用のトレンド、給与相場、採用成功ポイントについて(2025年版)

こんにちは!RGFインドです!

現在、インドでは日本人現地採用での求人数が増加傾向です。

インドに進出されている大手~中小企業、法人設立フェーズの企業様まで、様々な日系企業様がインド現地にて日本人採用を行っております。

今回はインド現地採用を検討中・初めて採用活動を行う会社様向けに現在のインドでの日本人現地採用のマーケット状況及び採用成功の為のポイントについてお伝えができればと思います!

 

1.なぜ日本人現地採用ニーズが高まっているのか?

日本人現地採用ニーズが高まっている理由については、様々ありますが私が各企業様よりお伺いする採用背景は下記のようなものです。

 

1.「日本本社側として、世界の中でインドをビジネスの重要拠点と位置付けており、

出向者の駐在員が増えていく中で、駐在員の方々がメインミッションにフォーカスする為にサポートをしていただける方を採用したい(総務・経理等のバックオフィス業務等)」

2.「営業先である日系企業へのアプローチ強化の為、日本人現地採用を検討している」

3.「日本人駐在員の方の帰任を検討しているor 新規インド進出を検討しているが、

本社側でもグローバル人材が不足しており、インド現地にて活躍が期待できる方を即戦力として採用したい」

 等です。

 

上記一例ですが、主に上記のような理由からインドでの現地採用の求人数は増加傾向にあります!

 

2.インドでの日本人現地採用の給与相場について

次にインドでの日本人現地採用の給与相場についてご説明いたします。

まずご存じいただきたいのが、インドにて日本人を含む外国人の方がEmployment VISAを取得する為に必要になる最低給与条件が162万5000インドルピーと日本円で約300万円程度となっております。 (※1インドルピー=1.86円/ 2024年6月6日現在)

 

下記給与相場となります。

上記のように社会人経験が3年~8年程度(大卒/25歳~30歳前後)の方を営業・事務職種で採用されたい場合は年収180万~250万インドルピー程度が相場となっております。

若手候補者でも高い英語力をお持ちorインドまたは海外での就業経験をお持ちor 同業界でのご経験をお持ち等であれば、年収300万インドルピー前後のオファー提示となっているケースも見受けられます。

 

数年前であれば上記VISA基準程度(年収162万5000インドルピー)でも採用成功に繋がることもありましたが、

インドの著しい経済成長・物価上昇もあり、日本人現地採用の方々への給料相場も上がってきている状況です。

 

その他拠点のマネジメントレベルのポジション特定のスキル(経理・財務知識等)を必要とするようなポジションの場合は年収300万~500万インドルピー程度が相場となっております。

 

数年前と比べても上記のような元々日本からの出向者の方にお任せをしていたポジションにて、日本人の現地採用での採用を検討されている会社様も増えてきている印象です。

 

3.日本人現地採用の方に主に付与される福利厚生について

日本人現地採用の方に主に付与されている福利厚生は下記の通りです。

その際に掛かるコストについても、時期や利用される業者や商品によって異なるため、あくまで目安ですが下記参考にしていただけると幸いです。

 

<日本人現地採用の標準的な福利厚生>

・ビザ取得費用&FRRO(外国人登録費用)サポート

→手続き事務費用合計 約5000インドルピー程度+エージェント利用費用合計 約5万インドルピー程度

・赴任時航空券→約8~10万インドルピー程度

・赴任後のホテル代(約2週間程度)→1泊 約3000インドルピー×14日=約4万2000インドルピー程度

・年一度の一時帰国航空券→約8~10万インドルピー程度

・現地医療保険→約1000~2000インドルピー程度/月

 

<企業様によって提供している福利厚生>

・給与とは別に家賃手当の支給 ※求人全体の5%程度は提供

・ドライバー付通勤車両の支給等、通勤サポート

※求人全体の2割~3程度は提供(他従業員の方と乗り合いにされている会社様が多い印象です)

 

4.採用成功の為のポイント

次にインドでの日本人採用を成功に結び付ける為のポイントについて

お伝えできればと思います。昨今インドでの日本人採用求人数は右肩上がりであり、候補者の方が有利の売り手市場の状況となっております。

その為、オファーを検討している候補者様が他国での選考を含めて、複数の企業からオファーをもらうケースが大半です。

 

採用成功の為には、「いかに内定に至る候補者を見つけるか」「その候補者に自社を選んでいただくか?」を意識しながら採用活動を行うことが大切です!(これはどの国・どの採用でも同じことかと思いますが、インドでの日本人採用でも同様です)

ズバリポイントは下記3点です!

1.「Targeting」

2.「Messaging」

3.「Processing」

 

1.「Targeting」

まず最初に採用背景、事業課題、業務内容等をもとに

応募要件、候補者像、待遇要件の設定を行います。

その際、インドでの日本人採用の市況感等をもとに上記について設定することが大切です!(こちら人材エージェントとすり合わせを行うことをお勧めいたします)

 

上記の理由としては、皆様想像できるかと思いますが、

インドでの日本人採用においては日本での採用と比べても候補者数がかなり限られます。

その中で市況感を鑑みず、理想のターゲット像だけでお探しをすると、そもそも書類選考での候補者すら見つからず、採用活動が難航してしまいます。

その為、採用の背景にもよりますが、応募要件段階では、なるべく幅広い人材ターゲットイメージを設定することがポイントです!

 

スキル・経験は「必須条件のみ」に絞り、それらを軸に募集を行うが大切です。(専門性を求めるとそれだけ候補者が限られてきます。)

例:〇〇営業において営業経験は必須だが、商材知識・業界経験は入社後学べる。

→営業経験を幅広く募り、その中で優秀な営業人材を見つける。

 

2.「Messaging」

次にメッセージングですが、実際に上記定めたターゲットの人材に対して、

’’どのような魅力を伝えていくのか?’’を設定することが大事です。

候補者が見つかったとしても、その候補者にとってメリットを感じてもらえる求人でなければ、応募してもらうことはできません。

 

  求人の魅力について問われても、なかなか思いつかない採用担当者の方も多くいらっしゃいます。その際は「会社」「業務」「条件」の三要素から、

その方々が興味を持つポイントについて考えていただくことをお勧めします。

上記をイメージ or 設定した上で面接選考にて、候補者の経験のヒアリングのチェックだけでなく、

面接官の方から会社説明の時間を設け、「魅力」についてアピールいただくことも大事となってきます。

そうすることで限られた候補者の中でも内定を出した候補者様への内定受諾率を高めることが可能です!

 

3.「Processing」

次にProcessingに関してですが、こちらのポイントはいたってシンプルです。

ずばり選考プロセスを素早く行っていただくことが大事です。

例えば、「書類選考結果について1~2営業日以内を意識する」「面接はWEBをメインとすることで日程調整を円滑にする」「面接後のフィードバックはすぐに行う」です。

候補者様は前述の通り、複数の企業様を受験しているケースがほとんどの為、

早く進んだ会社様を優先するケースや、先に内定が出た企業から回答期限を設けられるケースが多く、選考プロセスを素早く行っていただくことが採用成功のキーポイントとなっています。

また上記を早く行うだけで、

合格だった場合は候補者の意向を高めることに繋がります不合格だった場合も、人事担当者or人材エージェントとしても、次の候補者選定へのPDCAを回すことができます。

 

いかがでしたでしょうか?

上記、簡単ではございましたが、インドでの日本人現地採用についてご検討中の企業様は参考にしていただければ嬉しいです。

不明点やご相談がございましたら、ぜひ弊社リクルートインド法人RGFインドまでお気軽に問い合わせを頂ければと思います!豊富な候補者データベース及び、インドでの経験からぜひ情報提供からお力添えさせていただきます!

 

インド ジャパンデスクチーム

Mail: jp.hiring@rgf-hragent.asia (インドでの日本人/インド人採用に関して、お気軽にお問い合わせください)

 

 

 

 

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