チャイだけじゃない!インド産コーヒーの魅力

インド×飲み物といえば、誰もが思い浮かべるのはそう!「チャイ」。

チャイは、紅茶にミルクやスパイスを混ぜたインドの代表的な飲み物として世界的に知られており、日本でも人気がありますよね。私も大好きです。

ただ、コーヒー愛飲家である私はインドに移住する前、一抹の不安を感じていました。インドには美味いコーヒーがあるのか…?と。

しかし、インドで実際にカフェ巡りをするうち、そんな不安は完全に払拭されました。インド産コーヒー豆の挽きたての香りが店内に漂い、注文してから1杯1杯ハンドドリップでいれてくれる…。そんな至福のコーヒー体験が待っていたのです。全体的に、まろやかな甘みと酸味・・・そして滑らかで口当たりがよいのが特徴です。

本日は、高品質で美味い!インド産コーヒーの魅力についてお伝えします。

 

1:インド産コーヒーのマーケット事情

インドは世界のコーヒー生産量で世界第8位(2024年)に位置し、年間約33万トンのコーヒーを生産しています。

昨今の気候変動により、世界有数の産地ブラジルやコロンビアなどでは供給量が減少し価格も高騰…。そんな世界的な供給不安と価格高騰によるマーケット事情の変動を背景に、安定した品質と供給力を持つインドが代替供給国として注目されています。

品種はアラビカとロブスタがあり、特にインスタントコーヒーやエスプレッソに使われるロブスタはインドのコーヒー生産の約70%を占め、ヨーロッパへの輸出が増加しています。アラビカ種はスペシャリティコーヒーに使用され、その質の高さやおいしさに驚かされます。

また、インド国内には約350のコーヒー農園があると言われており、特にカルナータカ州(州都:バンガロール)、ケララ州(最大都市:コチ)、タミル・ナードゥ州(州都:チェンナイ)といった南インドに主に位置しています。もちろん南インドのみならず、北東部や東部などにもあります。
コーヒー農園にはコテージなどの宿泊施設を併設しているところが多く、大自然に囲まれながら産地でおいしいコーヒーを楽しむことができると、バケーション人気も高まっています。

 

2:インドの有名産地&ブランドの紹介

  • チクマガルル(Chikmagaluru)

インド南部カルナータカ州西ガーツ山脈に位置し、「インドにおけるコーヒー発祥の地」として知られています。

その歴史は17世紀にまでさかのぼり、ある聖者が巡礼中に中東からコーヒー豆7粒を持ち帰り、この地の丘に植えたのが始まりという説があります。このチクマガルル周辺にある多くの農園が半世紀以上の歴史を持つと言われ、いまでも伝統的な手法を大切に栽培をしています。

すでにインドではかなり有名なコーヒー産地なので観光地としても人気です。

【おすすめポイント】プランテーションを超えたコーヒーツーリズム

  • コーヒー農園のガイド付きツアーや収穫体験、焙煎・テイスティングなどの「ファーム・トゥ・カップ」体験が可能
  • コーヒー文化を学べるワークショップや、農園に宿泊できるゲストハウスもあり

各農園ごとに様々なフレーバープロファイルが楽しめるので、コーヒー愛好家にはたまりません!!さらに、豊かな自然を生かした、トレッキングや滝めぐりといったアウトドアも人気です。

ぜひ「インドコーヒーの聖地」へ、バケーショントリップはいかがでしょうか?

 

  • arakuコーヒー   

Find Araku Coffee Locations – Visit an Araku Café Near You

 

インド南東部:アーンドラ・プラデシュ州のアラクバレー(Araku Valley、標高900m~1,100mの高地)に位置し、化学肥料や農薬を使わず、自然に優しいサステナブルな方法で栽培されているオーガニックコーヒー。インドを代表するスペシャリティコーヒーの一つで、高品質のアラビカコーヒーとして国際的にも高い評価を得ています。

私自身インドに移住して初めて知ったのですが、実際に飲んでみると芳醇なフレーバー&酸味と苦みのバランスがよく、コクがあり、すぐにとりこになってしまいました・・・!

バンガロール・ムンバイに店舗があるので、みなさんもぜひ訪れてみてくださいね。

https://www.arakucoffee.com/en

 

▶また、店舗になかなか行けない方に一押しのアプリが「homegrounds」。

https://www.homegrounds.coffee/

こちらブランドや農園から直接購入でき、自宅までデリバリーしてくれます。産地直送のものも多く、質のいいインド産コーヒー豆を自宅で手軽に楽しめますよ。インド在住の方はぜひチェックしてみてくださいね!

 

3:インド産スペシャリティコーヒーが楽しめる!カフェチェーンのご紹介

インドでは依然としてチャイを飲むティータイム習慣があり、インド人の生活の一部となっています。しかし「サードウェーブコーヒー」文化の台頭により、品質重視のスペシャルティコーヒーへの人気が、特に若い世代を中心に高まっています。

特に以下のBlue TokaiやThird Wave Coffeeといったコーヒーチェーン店が人気を牽引していて、大都市はもちろん、空港にも出店しています。

 

Blue Tokai Coffee Roasters

https://bluetokaicoffee.com/

 

  • 拠点

デリー、グルガオン、バンガロール、ムンバイなど全国展開。

  • 特徴

インド産スペシャルティ豆を使用。焙煎度や豆の種類を選べる。フードメニューもおいしい。オリジナルグッズもおしゃれ(私もタンブラーに一目ぼれし、ゲットしました)店内にはWi-Fiやコンセントも完備。純粋にコーヒーを楽しむコーヒー通がコーヒー愛を語り、学生・ビジネスマンは勉強や仕事に精を出しています。

  • 一言メモ:

インド産スペシャルティコーヒーの先駆けとなった人気店で、インド人創業者が創設。実は2024年に東京:広尾にも出店していて、インド産のシングルエステート豆を使用したハンドドリップコーヒーが楽しめます。

 

Third Wave Coffee       

https://stores.thirdwavecoffeeroasters.com/

 

  • 拠点

デリー、バンガロール、ムンバイ、ハイデラバードなど全国展開。

  • 特徴

インド産スペシャルティコーヒーはもちろん、モカやキャラメルラテといったラテ系メニューも人気。コーヒーに合う軽食メニューも充実。

  • 一言メモ:

自宅でも職場でもない、居心地の良い「サードスペース」の場所として設計されており、学生、フリーランサー、ビジネスパーソンが集うコミュニティ空間として人気。オリジナルグッズもおしゃれでかわいい。

 

以上、インド産コーヒーの魅力についてお伝えしました。

みなさんもインドへお越しの際はぜひ、「至福の一杯」を楽しんでみてくださいね。

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