【インドの医療事情】現地採用日本人としてインドで入院してみた
こんにちは!RGFインドです!
今回は海外に移住・就職をされる際、心配ごとの一つとなる「インド現地の医療事情」についての記事となります!
私も至って健康体で病気などせずにこれまで生きてきましたが、長年患っていた腰痛だけが悩みの一つでした。
今回はこちらの腰痛に対する治療の体験記をもとにインドの医療事情・医療保険などの制度について共有させていただきます。
Contents
1.インドの病院の探し方
会社でも病院の予約・来院時のアテンド及び通訳サポートを行ってくれるサービスの会社と提携をしておりますが、
私は長引く腰痛がピークを迎え、今すぐに病院に行きたいとの思いから自分で病院を探しました。
Google Mapで整形外科(Orthopedic clinic)と検索し、家から近く、Google Map内のレビューが多く、評価が高い病院を探しました。
ほとんどの病院・クリニックがマップの詳細情報に電話番号を記載しており、Whatsappでのメッセージよる予約を受け付けているため、Whatsappのメッセージで現在の症状と診療希望日を伝え、予約が完了しました。
2.実際にクリニックでのConsultationに行く
実際にクリニックに予約時間通りにいくと、ほとんど待たされることなく、案内されました!(こちら大病院であればあるほど患者さんの人数が多いため待たされることが多いですが、小~中規模のクリニックであれば、患者さんの数も限られるため、比較的案内が早いことが多いです。※もちろんクリニックにもよりますが・・)
Consultation時、自分のこれまでの病歴や3年続いた腰痛の症状と現在の状態を詳細に英語で伝えることが難しかったため、事前にChatGPTを用いて、サマライズ&翻訳の上、Consultation時にお医者さんにお伝えしました(便利な世の中になったなと改めて実感しました・・)
その後、お医者さんから椎間板ヘルニアの疑いとのこと診断され、精密検査のためMRIをとることになりました。。
Consultationの料金自体は初診は無料、二回目以降、500INR(日本円で800円程度)と比較的安価でした!
クリニック自体も清潔且つ、他の国から良い医療を受けるためにインドに来ている外国人の方(主にアフリカから)も多くおりました。インドは人口大国なこともあり、症例も多いことで経験豊富なドクターも多く、特に都市圏での医療レベルは高いようです!
3.MRI等の大型検査機器を用いての診断について
小~中規模のクリニックではMRI等の高額且つ大型の検査機器を所有していることは少ないため、専門の施設で行うことが一般的です。(日本でも同様かと思います)
私の場合もクリニックの担当者の方が、代わりに施設でのMRI撮影を予約してくれたので、特に問題なく撮影できました!
撮影・診断の金額としては4000INR(日本円で6500~7000円程度)でした!こちらも日本と比べても比較的安価かと思います。
MRIでの診断の結果、軽度の椎間板ヘルニアが発見され、これが慢性化している状態だと診断されました。。
4.その後~入院へ・・
その後、椎間板ヘルニアの痛みを抑えるため投薬治療と運動(ストレッチ・体幹トレーニング)、週1~2の理学療法士によるマッサージと電気治療を継続して行い、一時的には少し痛みが改善したものの、半年程度経過しても椎間板ヘルニアの状態の改善が見られなかったことから、先端医療(再生医療)を用いての治療を行うことになりました。。!
具体的には自身の血液を採取し、その中から血小板を抽出し、慢性的に傷ついてしまっている椎間板ヘルニアに注射し、細胞の修復を促す、再生医療(PRP治療)を行うことになりました。日本で行うと保険適用外となり、かなり高額な先端医療なようです!
一方、脊椎の神経に近いところへの治療且つ感染症のリスクもあるため、一泊入院での治療となることも説明されました。
上記の治療の説明についても専門用語等を理解することが難しかったですが、ChatGPTを用いて、理解の上、安心して治療を受けることを決断できました。
5.現地採用者の医療保険について
私の場合、駐在員とは違い、現地採用の日本人となります。そのため現地法人のローカル従業員と同様にインド現地の医療保険に会社で加入を行うことが一般的です。
日本人駐在員の方の場合は、企業様にて日本で海外旅行保険に加入し、赴任されることが多く、こちらの海外旅行保険はかなりのカバー範囲の保険です。保険の契約内容にもよりますが、外来での診療、虫歯などの歯科治療や日本語でのアシスタントサービス等もカバーしているケースが多いです。
一方、現地採用の日本人が加入している現地医療保険は、外来での診療はカバーしておりません。例えば、風邪で熱が出て、内科の外来診察を受けた場合は、基本的に医療費は100%自己負担となります。ただこちら外来での医療費については、感覚日本の3割負担での医療費と同等程度かそれ以下のため、特に高額になることはなく、大きな心配はなく、安心して病院にかかることができます。(もちろん病院にもよります。一般的に私立の大病院ほど高いので、街のクリニックを利用しています。)
ではどのような内容を現地の医療保険がカバーしているかというと、24時間以上の入院を伴うケガや病気についてをカバーしていることが一般的です。
こちらも契約内容によりますが、今回の私の場合は、入院費及び治療費はキャッシュレスにて保険会社が対応してくれました。保険会社が直接費用を病院に支払う形でしたので、自己負担なしで治療を受けることができ、現地の医療保険の素晴らしさと有難みを感じました!!
保険の手続きなども病院に保険対応専門の担当者がいるのが一般的で、直接保険会社とやり取りをしてくれたので、特に事務的な手続きで困ることは一切ありませんでした。
一方、入院数日前のMRI再検査と血液採取・検査はその場での自己負担でした。
6.実際の入院について
入院日初めて、インドの病室を見ましたが、下記の写真の通り、日本と遜色がないほど衛生的な病室でした!またナースの方を含め、スタッフの方も親切だったので、一泊の入院でしたが、快適に過ごすことができました。
一方、準備されるご飯はインドのお粥(キチリという名前だそうです)だけでした・・初日の昼ご飯も夜ご飯もキチリのみだったため、正直かなり苦しかったです。。。人にもよるとは思いますが、このキチリが正直喉を通らないほど口に合わず、食べることを断念しました・・
その姿をみたスタッフの方が気を利かせて、僕のためだけに野菜のサンドイッチと中華風スープも作ってくれましたが、こちらもお世辞にも美味しいとは言えず、異国の地での入院の苦しさを感じたところです。
そのため、入院する際は特に食事の制限がない場合は、デリバリーサービス等を利用や日本食(インスタントの味噌汁・レトルト食品等)を事前に準備できるのであれば、するのが良いと感じました。。
※私の場合は、流石に妻にヘルプを要請し、お米や簡単なおかず、インスタントの味噌汁、スナック菓子を持ってきてもらいました。。
食事以外のサービスや衛生環境、治療については全くもって問題なく、(できればもう入院はしたくはないですが)満足度の高い、快適な入院でした!
治療から現在3カ月程度経過しましたが、経過も良好で、3年間ずっと感じていたヘルニアの痛みはほぼほぼ感じないレベルにまで回復しており、インドの医療レベルの高さを身をもって感じることができました。
日本で生活していた時も病院や整骨院に通って、全く改善しなかったヘルニアがインドで回復しており、インドに来てよかったと思わぬ形で思うことができてます(笑)
いかがでしたでしょうか?
現地で生活・仕事をするうえで、医療事情は心配事の一つかと思います!私が体験した限りはインドの医療レベルは高く、また外国人・日本人にとっても非常に利用しやすい体制が整っている国の一つなのでは?と考えています!
現地での生活やお仕事に少しでもご興味がある方はお気軽にRGF Indiaにご相談いただければと思います!
インド ジャパンデスクチーム
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