インドネシアでは何語を話す?~住んでみて分かったインドネシアの素敵なところ~インドネシア紹介編Ⅱ
Selamat siang semuanya:)
みなさんこんにちは。
RGFインドネシア 学生インターンのKarlieです。
インドネシアに留学していると、現地の学生に日本語を教える機会が出てきます。
日本を離れて分かりました。日本語を教えるのって難しいっ!!
敬語、活用、助詞… 0から教えるには説明が難しい文法ばかりです。
が、反して、
インドネシア語は世界一簡単な言葉のうちのひとつだということ、ご存知ですか?
今回は、インドネシアの言葉事情についてご紹介します。
【インドネシア語はとっても簡単!】
先日、インドネシアは国土が広大ゆえ文化や言葉がたくさんあると紹介しました。
500以上の言葉があると言われているインドネシアで、
公用語として定められている言葉がインドネシア語です。
「インドネシア語」という言葉自体は比較的新しく、
1928年の第2回インドネシア青年会議における決議をきっかけに、
インドネシアの公用語として認められていきました。
まだ100年も経っていないんですね!
(それゆえインドネシア語では古典という文学がないそうです。)
インドネシア語のもとになったのは、バハサ・ムラユ(ムラユ語)と呼ばれる、
その昔マラッカ海峡(マレーシアの国境付近です)の周辺海域で用いられていた、
海上交易のための共通語(リンガフランカ)だった言語です。
リンガフランカとは、
「共通の母語を持たない集団内において意思疎通に使われている言語」
のことです。
つまり、リンガフランカは比較的に習得が容易な言葉である必要があるのです!
ということは、リンガフランカを先祖にもつインドネシア語は世界で最もシンプルな言葉のひとつなんですね!!
インドネシア語には、日本語にあるような複雑な時制の変化や敬語は存在しません。
皆さんがきっと苦手だった、英語の現在完了や過去完了ももちろんありません!
さらに、インドネシア語はアルファベットで書き表し、読み方もほぼローマ字読みなので、
タイ語やビルマ語のように、文字から覚える必要がありません。
ですので、日本人にとっては、学習を始めるまでの壁が比較的低い言語であると言えます。
なんと日常会話程度であれば3か月ほどで話せるようになります!!!
(これ本当です。私がそうでした!)
【インドネシアは多くの人がバイリンガル!】
インドネシアでは多くの人が、インドネシア語と地方語を話す2つ以上の言語を話すバイリンガルです。
私が通っていた大学は、ジャカルタから約60km南にあるボゴールという街にあり、
インドネシア全土から学生が集まります。
授業はインドネシア語で行われますが、休み時間や放課後は地方語であるスンダ語・ジャワ語・バタック語など、
まるで違う国に行ったかのように様々な言語を耳にします。
友人によると、小学校低学年から授業はインドネシア語で行われるため、
家では地方語、学校ではインドネシア語と使い分けができるようになるそうです。
ちなみに、地方語とインドネシア語、どれほど違うかというと…
「ありがとう」を例に見てみましょう。
インドネシア語では、「Terima kasih(トゥリマカシ―)」
バタック語では、「Mauriate(マウリアテ)」
スンダ語では、「Hatur nuhun(ハトゥルヌフン)」
ジャワ語では、「Matur suwun(マトゥルスウゥン)」
バリ語では、「Matur suksuma(マトゥールスクスマー)」
本当に別の言葉ですね。。
余談ですが、私は旅行に行く際、現地の「ありがとう」を必ず覚えていくようにしています。
たった一言ですが素敵な笑顔を向けてくれる方が多く、こちらまで嬉しい気持ちになるので、
インドネシアを旅行する際はぜひ地方語をいくつか覚えていくことをお勧めします:)
【インドネシア語はお得な言葉!?】
言葉に損とか得とかあるの?と思った方!
言葉を覚えて損することはまずありませんが、インドネシア語は覚えるとさらにお得なことがあるんです!
先ほど、インドネシア語のもとになった言葉はマレーシアとの国境付近で
使われていたムラユ語だとご紹介しましたが、
ということは、マレーシアでもムラユ語が使われている可能性がありませんか!?
そうなんです、なんと、マレーシアの公用語のひとつであるマレー語は、
インドネシア語とは兄弟語と呼ばれていて、
マレーシアでもインドネシア語は通じるのです!
先日私がマレーシアを訪れた際、インフォメーションセンターやレストランの人に
インドネシア語で話しかけましたが、ちゃんと理解してもらえました。
そしてさらに、インドネシアとマレーシアに挟まれたシンガポール、
カリマンタン(ボルネオ)島にあるブルネイ・ダルサラーム国でも、インドネシア語は通じるのです。
1つの言語を習得すれば、4つの国でコミュニケーションがとれるようになる。
まさに一石四鳥な(?)、インドネシア語なのです。
インドネシアでも都市部では比較的英語が通じますが、
その土地になじむには、やはりその土地の言葉を覚えることが大切だと感じます。
皆さんも、インドネシア語を覚えて
現地の人々との会話を楽しんでみてください。
きっと、とびっきりの笑顔で「Hebat ya! (すごいね!)」と言ってもらえること
間違いなしです!
インドネシアについてもっと知りたい方、以下のサイトもぜひご一読ください。
〈外務省: インドネシアという国 – Ministry of Foreign Affairs of Japan〉
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/pr/wakaru/topics/vol76/index.html

Karlie
インドネシア大好き、RGFインドネシア学生インターンKarlieです。
インドネシア・ボゴールで1年間の交換留学後、ジャカルタにお引っ越しをし、
現在は学生インターンとして活動しています。
皆さんに、インドネシアの魅力をもっともっと知ってほしい!!
実際に住むからこそ分かった【インドネシアの素敵なところ】を発信中!!