誰でもウェルカム!インドネシアの結婚式が自由すぎて驚いた話
Selamat siang!(こんにちは!)
日本ではようやく春らしい陽気になってきましたね。桜もひと段落し、街には新生活を始めたフレッシュな顔ぶれがちらほら。でも最近は、電気代や食材の値上げがじわじわ家計を直撃しており、「春はあけぼの」どころか「春は請求書」といった様相でしょうか。
そんな中、私はインドネシアでまさに“熱気”あふれるイベントに参加してきました。文字通り、暑かったです。今回は、同僚のインドネシア人の結婚式にお呼ばれしたお話をお届けします!
さて、皆さん。「結婚式」と聞いて、どんなイメージを持たれますか?
白無垢、ケーキ入刀、泣きながらの両親への手紙……などなど、日本では“涙と感動”のフルコースが定番ですよね。
しかし、ここインドネシアでは、まったく異なる様式が展開されていました。
まず、立食パーティー形式。決まった席なんてなく、ところどころにテーブルと椅子があるだけ。食事も「どうぞご自由に」スタイル。もちろん余興やスピーチもナシ。みんな好きなタイミングで来て、好きなだけ食べて、写真を撮って、気が済んだら帰るという、まさに“ラフ・イズ・ベスト”の極みです。
新郎新婦はずーっとステージの上で写真撮影モード。もはや芸能人の撮影会かという勢いで、ひたすら笑顔を振りまいていました。
そして、驚いたのが参列者の多さ。
今回はなんと3000人以上!しかも、これで“少し多いくらい”とのことで、平均でも2000人程度だそうです。
インドネシアでは、家族だけでなく、友達の家族まで来るのが当たり前。中には「新郎新婦とは初対面ですが、娘の同級生のお兄ちゃんの結婚式なので来ました」的な方も。
「いかなるときも家族・親戚・知り合いで楽しむ」という文化がしっかり根づいていて“家族を大切にする国”という印象そのままの結婚式でした。
もちろん、服装も日本のスーツではなく、伝統衣装の「バティック」。
少し派手めな柄のシャツで、「本当にこれで正装?」と最初は不安でしたが、会場では皆おしゃれに着こなしていて安心しました。軽くて涼しく、意外と快適。日本の蒸し暑い夏にこそ流行ってほしい一着です。
そして会場……とにかく暑い!
半屋外+扇風機のみの空間で、まさに天然サウナ状態。
汗が止まらず、顔がテカテカ、飲み物が手放せません。先輩曰く「今回が特別暑いかも」とのことですが、にしても暑すぎました。
それでも、かわいい子どもたちの笑顔や、皆の楽しそうな姿に癒やされるひとときでした。
結婚式は、形式や段取りではなく「その国の価値観」が色濃く出るイベントなんだなと、つくづく実感しました。
(余談ですが、いたるところにバナナが吊り下がっていました。さすが東南アジア、、)
“家族を大切にする”インドネシアの文化が、会場中ににじみ出ていて、ちょっと感動すら覚えました。
日本の「時間厳守&台本きっちり型」も安心感があって素敵ですが、インドネシアの「ラフ&マイペース型」も、これはこれでアリかもしれません。
なかなか海外の結婚式に出席する機会は少ないですが、今回の経験はとても貴重で、忘れられない思い出になりました。
それでは、Sampai jumpa!(またね!)