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インド英語の言い回しや発音!これでインド人の英語が理解できるように成長!【パッと意味が分かるHinglish早見表付き】

インドに来たばかりの頃、インド英語が全然理解できなかった私ですが、最初は発音が理由だと勘違いしていました。

ただ、インドに1年住んでみて気づいたのが、どうやら発音だけでなく、言い回し、フレーズ、単語のチョイスが独特であるということが分かりました。

例えばインド人の有名な独特の言い回しが「I have a doubt.」で、日本人は「疑いがある」と理解すると思うので、聞いたときはドキッとしますが、「I have a question.」という意味で「質問があります」という意味になります。

応用編で「I had a word.」もかなり使われます。これはどういう意味だと思いますか?

答えは、下の早見表に書いておきました。

では、他にどんなインド英語の言い回しがあるのかを見ていきましょう!

これらを辞書代わりにしてHinglishをあらかじめ頭に入れておけば、インド人との英語でのコミュニケーションが楽になると思います。

Hinglishとはヒンディー語とイングリッシュを掛け合わせたいわゆるインド英語のことです。

私もインドに赴任する前にこのHinglish早見表が欲しかった!

早見表は、①日常会話の言い回し編、②動詞編、③名詞・形容詞編、④単位編、⑤略語編、⑥人材会社/採用業務編の6つに分けております。

 

インド英語(日常会話の言い回し編)

 

インド英語(日常会話の言い回し編)

意味

I have a doubt.

I have a question.

「質問があります。」という意味で頻出です。

I had a word with somebody.

I spoke with somebody.

「私は誰かと話しました。」という意味で、これもビジネスでは頻出です。

What is your good name?

What is your name?

「あなたの名前はなんですか?」という意味でホワイトカラーの方は使いませんが、オートリキシャの運転手などのブルーワーカーの方が使う言い回しです。

He is out of station.

He is not in town. He is travelling.

「彼は出張(遠出)しています。」という意味で、この表現も時々出てきます。

Am I audible / visible?

Can you hear me? / Can you see my screen?

「(オンラインミーティングなどで)私の声が聞こえますか?私の画面が映っていますか?」という意味で、この表現もビジネスでは頻出です。

~end

~side

「~側」という意味で立場を表現するときに出てきます。

~wise

When it comes to ~/ Regarding to ~

「~に関して言うと」という話の切り替えや出だしの際に使います。

日本人は「Regarding to ~(~に関して言うと)」を教科書で習っているので、こちらを頻繁に使う傾向があるように思えます。

 

インド英語(動詞編)

インド英語(動詞編)

意味

Revert

Reply

「返信する」という意味で、ビジネスでは頻出です。どちらでも英語としては合っていますが、あまり欧米の企業からくるメールでもRevertという表現は見ないので、インド独特なのではないでしょうか。

initiate

Start / Begin

「始める」もStartとかの方が日本人には馴染みがありますが、インド英語はinitiateが頻出です。

download

briefing

「説明する」という意味で、日本ではビジネスでブリーフィングという言葉は一般化されてきていますが、インドではdownloadと表現することがあります。

実際にインド人マネジャーから有給を取る前にきたメッセージが「I have downloaded the work to members」でした。

つまり休みの前に簡単にメンバーに仕事の説明をしておいたということです。

materialize

Happen / Appear / Actualize

「起こる」「実現する」という意味で、Materialから素材という意味に引っ張られるとよく分からなくなります。

 

インド英語(名詞・形容詞編)

インド英語(名詞・形容詞編)

意味

Inquiry

Question

「質問」という意味で、Inquiryは一般的な英語でビジネスの中では、よりフォーマルな表現だと思いますが、インド人はカジュアルな会話でもInquiryの方が使うことが多い気がします。

Sufficient

Enough

「十分」という意味で、こちらもどちらの表現でも英語としては合っていると思いますが、頻度としてSufficientの方がインド人は良く使い、日本人はEnoughの方が良く使う印象です。

Decent

Good enough / satisfactory

「(十分で)良い」という意味で、単語自体は頻出です。より洗練された表現を使いたいのかDecentはインドでは良く聞きます。

Greenfield

Set up / Launch / Start a new business from the scratch

「立ち上げ」という意味で、会社の立ち上げという文脈で使われたりします。「Greenfield experience」で「会社の立ち上げ経験」という意味になります。

Email ID

Email address

「メールアドレス」という意味で、インド英語ではEmail IDと言うことが多いです。

 

インド英語(単位編)

インド英語(単位編)

意味

Lakh

ラック

1,00,000

100 thousands

十万

※インドはカンマの位置も独特で、10万の位で付けます

Crore

クロール / カロール

1,00,00,000

10 millions

一千万

金額が大きいため不動産の広告でCroreという単位をよく見ます。

1st half  / 2nd half

Morning time, AM / Afternoon time, PM

「午前、午後」という意味です。

これもインド以外の他国では私はあまり聞いたことがない表現です。

 

インド英語(略語編)

インド英語(略語編)

意味

POC

Point of contact

「連絡先」という意味です。

PFA

Please find attached

「添付を確認してね」という意味です。

CTC

Cost To Company

「総支給年収」という意味で、Annual Incomeと言い換えてもいいかもしれません。

~LPA

Lakhs Per Annum

「年~十万」という意味で、年収を話す文脈で良く使われます。

10 LPAだと、年収100万ルピーという意味になります。

 

インド英語(人材会社/採用業務編)

インド英語(人材会社/採用業務編)

意味

Hike

Salary Increasement Rate

「昇給率」という意味で、私も色々な国で人材会社を経験しましたが、Hikeという表現はインドで初めて聞きました。

Designation

Position

「役職」という意味で、どちらも意味としては合っていると思いますが、インド人はポジションよりDesignationをよく使います。より役職のレベルに近い意味のようです(Member-Managerなど)。

In-hand salary / Take away salary

Net Income

「手取り給与」という意味です。

Appraisal

Evaluation / Assessment

「評価」という意味です。Appraisalはインドでなくても使いますが、日本人にとってはEvaluationの方が利用頻度が高いと思います。

Relieving Letter

Resignation Letter

Relieveは「解放」なので、ここでは「退職証明」という意味になります。

Letter of Intent (LOI)

Offer Letter

「内定通知書」という意味です。

M&Aで使われる取引意向書と同じですが、採用においてはオファーレターの位置づけになります。

Buy out option

 

「入社一時金」のような位置づけで、退職通知期間を縮めて、より早く入社してもらうために支払われるお金。

Sing-on bonusと近いですが、サインオンボーナスはどちらかというと、優秀な候補者に入社してもらうための魅力付けの色が強いかもしれません。

Attrition rate

Turnover rate

「離職率」という意味です。どっちも英語としては合っているのだと思いますが、使われる頻度やチョイスが国によって異なるのかもしれません。

 

ということで、ざっと思いつく限り私が1年で出会ったインド英語はこれくらいですが、思いつきましたら徐々に追加していくかもしれません。

インド赴任前の日本人や、インド担当になったばかりの日本人がおりましたら、是非この記事を展開してあげてください。

 

私がインド英語に関連して思い出深かったストーリーとしては、インド人とベトナム人のオンライン会議で、私がファシリテーターとして参加したときのことです。

このときベトナム人のメンバーがインド英語が理解できないということで、英語を英語に日本人が通訳するという不思議な体験をしました。

なので、早見表に英語も少し記載したので、良かったら日本人以外の外国人にも一助となる内容かもしれません!