Contents
はじめに
皆さんこんにちは!
今回は、インドと言えば外せない、「タージ・マハル」の観光方法についてご紹介します!
ムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンが、1631年に死去した愛妃ムムターズ・マハルのために建設したとされる「タージ・マハル」。一度は訪れてみたい!という方も多いのではないでしょうか。
私自身、インドに来る前は、インドと言えば「カレー」「タージ・マハル」「ガンジス川」の三種の神器のイメージしか持っておらず、タージ・マハルは絶対外せないという思いがありました。ただ、実際にインドに住み始めると、「近くにある(デリーから電車で2時間程)からいつでも行けるだろう」心理が働いてしまい、1年近く行かずじまいとなっていました。。
そんな時、ちょうどいいタイミングで友人がインドに遊びに来てくれたので(ちなみに友人も「タージ・マハルだけは行きたい」と言っていました)、念願のタージ・マハルに訪れることができました!
私と友人は行き当たりばったりタイプなので、あまり計画を立てずに向かったのですが(笑)、実際に行ってみて感じた楽しみ方や注意点をお伝えできればと思います!
アクセス方法
タージ・マハルはインド北部のアグラという都市にあります。首都デリーからのアクセス方法は主に4つです。(1ルピー=1.73円で換算。)
- 電車:所要約2時間、200~1,500ルピー(350~2,500円)。座席の等級により価格が変動します。特に価格の低い座席は、すぐに予約が埋まってしまうので、早めの予約必須です!
- バス:所要約4時間、300~2,000ルピー(520円~3,500円)。こちらも電車同様、座席の大きさ(横になれる席があります!)や、1階・2階の違いなどにより変動します。
- タクシー:所要約3時間、3,000~5,000ルピー(5,190~8,650円)。
- 飛行機:所要約40分。便数が限られているため使い勝手はあまり良くないようです。アグラの駅からタージ・マハルへはタクシーやオートリキシャで20分ほどで到着します。
今回、私たちはタクシーを移動手段にしました!理由として、
・電車やバスの時間に縛られず移動したい
・ホテルから駅までの距離が遠い
・電車を予約しようとしたタイミングが遅くて、そもそも席が空いてない(致命傷!)
という状況がありました。
価格交渉第1試合:ホテルのタクシー手配!
最初はウーバーでの移動を考えていましたが、ホテルの人に相談したところ、「行きはいいけど帰り(アグラ⇒デリー)は数が少なくて捕まらないことが多いよ」と言われ、タクシーを手配してあげるというので、(最初はぼったくるつもり?と疑っていましたが)、まずは話を聞いてみようということになりました。
最初は10,000ルピー(17,300円)で提示されましたが、車のサイズを小さくていいから!ウーバーだと片道3,000ルピーだよ?!などなど交渉を重ね、、最終的に8,000ルピー(13,840円)で決着しました。
結果的には大満足でした!自分たちのペースで移動できたり、市内の移動にも車を使えたりとかなり便利で、個人的にはおすすめしたい移動手段です。途中サービスエリアでのチャイタイムもインドならではで楽しいですよー!
ホテル手配タクシーのメリット
・アグラについた後もお昼ごはんや、サリーのレンタル等で、市内での移動も必要(都度タクシーを捕まえるのが面倒そう・・)
・着替え等荷物の置き場になるので便利!
・ホテル手配なので、ある程度ドライバーが信頼できる!
日本語ガイドをお願いしてみる!
アグラに到着後、ドライバーの方も一緒にカフェで朝ご飯を食べていると…不意にドライバーさんから提案が。「僕の知り合いで日本語のガイドしてる人いるけどどう?」
聞くと1日(稼働時間でいうと半日ほど)500ルピー(865円)とのこと。なくても困らない気はするし、なんなら日本語である必要もないな~という所感ではあったのですが、以前会社の上司から「観光地のガイドはできればつけたほうがいい!実際に見ながらいろんな背景や知識を得られて、満足度が全然違う!!」という話を聞いたのを思い出し、これも経験と頼んでみることにしました。
朝ごはんが終わって、ガイドさんと合流。アグラ生まれアグラ育ちということで、車に乗った瞬間から街の歴史など色々と説明してくれて、「これは正解!」と速攻で実感しました。
後述しますが、タージ・マハル到着後も、多くの場面で活躍して頂いたので、ありがたい存在でした!
価格交渉第2試合:日本語ガイドさん
当初500ルピーという話でしたが、最後お別れの際改めて確認すると、「今日一緒に過ごして、君たちが妥当だと思う価格を支払ってくれたらいい」とのこと。
なんだこの試されてる感。。強気で来られると強気で交渉できる私ですが、このタイプは初めてで困惑。。結局友人と相談して、700ルピー(1,211円)を支払ってお礼を言って解散しました。
レンタルサリーでインドのプリンセス気分を味わう!
せっかくタージ・マハルに行くなら、出来る限り楽しみ尽くしたい!ということで、サリーをレンタルすることにしました。アグラ到着後、友人が事前に調べてくれていた場所に向かってみると、お店の窓には大きく「インド」の文字が!日本語を話すことのできる店員さんが数人おり、他のお客さんも日本人ばかりで、ほぼ日本なお店でした(笑)。店内は綺麗で特に押し売り等もなかったので、初めてインドに行く方にもお勧めです!
Ganpati Garments & Saree Rental
18/165A/1/1A,kaushalya sadan, opp. State Bank of India TAJGANJ(AGRA), Tajganj, Agra, Uttar Pradesh 282001
価格は、サリーのレンタルは1,000ルピー(1,730円)、アクセサリーをつけると追加で1,000ルピー。今回はインドのプリンセス1日体験を目的としていたので(笑)、ネックレス、ブレスレット、ビンディ(額飾り)のアクセサリーセットも追加しました!
全て選び終わると、着替える場所に移動し、地元のおばちゃんがサクッと着付けてくれます。元来、一枚布をくるくるっと身体に巻いて着付けるものですが、ここでは洋服のように形作られた簡易的なものになっていました。
後日、インド人の同僚に写真を見せると、「これで1,000ルピー?!布もしっかりしてないし高すぎ!!」と散々な言われようではありましたが(苦笑)、私たちとしては観光客価格と考えても満足度高かったので、問題なしです。
サリーを身に着けて、気分を上げたらいざ出発です!
プロカメラマン(?)に写真を撮ってもらう!
タージ・マハルに到着後、「いざ本堂…!」とご対面する前にわらわらと現れるのが、「カメラマン」のおじさんたち。この方々の存在についても事前に同僚の話で知っていたのですが、サリーを着ている私たちは格好の餌食。沢山の方に声をかけられます。
彼らはあまり英語を話さないので、ガイドさんに通訳してもらいつつ話を聞いてみると、「好きな写真を選んで1枚100ルピー(173円)でデータと印刷したものをもらえる」という内容でした。印刷したものは正直いらない気もするけど、好きな写真だけ選べるならいいか!ということでニコニコと人懐っこそうなカメラマンさんに依頼しました。
本堂前等のメインスポットで何枚かとるのかなと思いきや…!
「「息継ぎなしで撮り続ける!!!」」
なんなら本堂が見える前のエントランスエリアから撮影が始まります。一人ずつ撮影スポットに立たせてポージング指定。キメ顔、自然に、インドっぽいポーズ…何枚か撮ったらモデル交代、繰り返し、終わったら次は2人で。場所を移動して…(以下省略)。
本堂がきれいに見える位置にベンチが置いてあるところが何か所かあるのですが、とにかく人が多い。。しかし順番待ちという概念がほぼないインド、行ったもん勝ちです。カメラマンおじさんぐいぐい行きます。「撮影終わったよな?!はいどいて!はいこっち来て!座って!このポーズ!いいね!次!」VIP対応される(?)モデル気分を味わえます。
いくつものスポットで撮り続けること30分くらい(体感1時間、そして5月の北インド暑い!)、撮影が完了しました。さてここからが本番です。
価格交渉第3試合:カメラマン
当初1枚100ルピーと言われていましたが、総撮影枚数なんと150枚!「しょうがない!1枚90ルピーで13,500ルピー(23,355円)でいいよ!」と言われましたが、いやいやいや…全部が全部必要なわけではないし。。「ほしいものだけ選ばせてよ!」とお願いすると、そのままカメラの小さい画面を見せられました(見えずらすぎるし、なにより暑い!しかも立ちっぱなしで確認?!疲れた座りたい。。なんならタージ・マハルの本堂ちゃんと見てない。。)
ということで、15分ほど根気強く交渉を続けた結果、(ちなみにここではガイドさん非協力的。。しかし電卓アプリで計算しながら数字を見せて交渉するだけなので言語の壁は問題なしです!あとは気持ち!!!)150枚のデータのみ4,000ルピー(6,920円)で決着。
あんなにニコニコしていたカメラマンのおじさんが途中から怒ったり悲しそうな顔をしたりで、大変でした(笑)。4,000ルピーでもかなり高い気はしますが(インド人同僚に言ったら卒倒しそうなのでここは伝えてません)、全部含めてアクティビティー(笑)ということで満足・完結。
価格交渉回避オプションはこちら!
この記事を書くにあたりネットで色々調べてみると、カメラマンさんの撮影を含むツアー(送迎・サリーレンタル等もオプションで付けられる!)もいくつかあったので、交渉アクティビティーをスキップしたい方は、ツアー参加が良いかも!事前の調査をお勧めします。
https://activities.his-j.com/TourLeaf/DEL0099/
やっと本題:タージ・マハルへ!
とにかく美しい。少し離れて見た時の荘厳な姿も、近くで見られる繊細な装飾も、すべてが美しく、圧巻でした。外は灼熱ですが、本堂の中はひんやりと涼しく、さすが大理石。。と自然と富の力を実感しました。
タージ・マハルの美しさは「百聞は一見に如かず」かと思いますので、あとは写真にとどめておきます!
残りの注意事項・アドバイスをいくつか
写真撮っていい?!インド人の対処法
これはインドの観光地あるあるですが、観光地にはインド全国から人が集まっている為、日本人が珍しいと感じる方も多く、「国民的アイドルだったっけ?!」と錯覚するくらい人が集まってきて、写真を撮ってと頼まれます。
私自身は、記念にと思い、写真を撮ってあげたら私のスマホでも撮ってもらう「自称:インド人との写真コレクター」なのですが(家族連れやイケイケメンズグループ、小さい子どもとの写真など、見返すと楽しい(笑))、このタージ・マハル観光時は、150枚写真を撮られている最中・撮られた後ということもあり、ぐったりしていて元気が残っていませんでした(笑)
最初はガイドさんが、無理無理!と代わりに追い払って(?)くれていたのですが、途中から「写真撮ってと言われても絶対撮っちゃだめ、気を付けて!!」と完全自己責任に方向転換。最初は適当に「無理やで~」とあしらっていたのですが、とにかくしつこい、諦めない、付いてくる。ここでふと思いついたのが、「撮ってもいいけど1枚100ルピーだよ」(何様という感じですが)。これが魔法の言葉でした。あんなにも諦めの悪かったインド人たちがそそくさと去っていきます。この言葉の効果は絶大です、困った際はぜひお試しあれ!(100ルピーの価値もないのか…と謎のダメージも多少受けますが。笑)
タージ・マハル入場券の注意事項
タージ・マハルに入るには、入場券の購入が必要です。外国人観光客は1,100ルピー(1903円)、本堂内に入るのに追加で200ルピー必要)、ここで注意したいのが現金での支払いが必須になるということ!私は普段QRコード決済・カード決済を主に使用しており、現金を持ち歩く癖がなかった為、この時の財布の残高は数百ルピー。。
お土産屋さんで送金するから現金に換えて欲しいとお願いしたところ、手数料を取ると言われ、納得できなかった私はガイドさんの知り合いらしいお店でもう一回挑戦。この方がとてもいい人で、「観光終わって出てきたらここで買い物してってや~」と言いながら手数料なしで換金してくれました(大感謝)。
まとめ
ここまで、計画性なし・行き当たりばったりな私の経験を基に、アグラ、タージ・マハルの楽しみ方をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
ご存知の通り、インド人とのコミュニケーションには交渉がつきませんが、それさえも醍醐味ということで楽しんでしまうのもありかもしれません!
交渉スキルはあるに越したことがないですし、日々の交渉の積み重ねで知らぬまに上達していくもののような気もしています。海外旅行、さらには海外就職で得られる経験・スキルの意義はこういったところにも詰まっているのかもしれません。
日本とふた味も三味も違ったインドの環境で経験を積んでみたい、話だけでも聞いてみたい…!という方は、是非RGFインドまでお気軽にご連絡ください!
メールで連絡はこちらから:jp.hiring@rgf-hragent.asia
最後までお読みいただきありがとうございました!