こんにちは!RGFインドです。
皆さん、インド映画は見たことありますか?日本では2022年に「RRR」が記録的な大ヒットを遂げ、インド映画の存在がより多くの日本人に認知されたと思います。米国でも全米興行ランキング初登場3位を記録し、インド映画の人気は日本に留まらず、海外へも着々と広がっています。本記事では、そんな人気沸騰中のインド映画産業に迫っていきます。
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年間製作本数はなんと世界一!
インド映画産業は、製作本数が世界一の映画産業であり、毎年インドでは膨大な数の映画が製作され、多くの異なる言語や地域で映画が制作されています。その数なんと年間1500本以上にも上ります。世界有数の映画製作国であるアメリカでは年間約700本、日本でも年間約600本の映画が製作されており、アメリカと日本の年間製作本数の合計より多いのは驚きです。ただし、単に製作本数が多いというだけでなく、インド映画産業は多様性に富み、様々なジャンルやテーマの映画が製作されています。ヒンディー語だけでなく、南インドのタミル語、テルグ語、マラヤーラム語、カンナダ語などの映画産業も非常に活発で、それぞれの地域や言語で独自の映画文化が育まれています。このような多様性と製作本数の多さが、インド映画産業の特徴であり、世界的な注目を集める要因の一つとなっているのでしょう。
インド映画の魅力とは?
カルチャーとエンターテインメントの融合
インド映画は、多様な文化や言語、伝統を反映しており、その豊かなバリエーションは海外の観客にとっても新鮮で興味深いものになります。カラフルな衣装、壮大な音楽、そしてダンスシーンなどが特徴であり、これらの要素は視覚的に観客を楽しませるだけでなく、映画を通してインドの文化や伝統を体験することが出来ます。
2023年には、米ロサンゼルスで行われたアカデミー賞授賞式で、世界的に大ヒット中のインド映画「RRR」に登場する劇中のダンスバトル曲「ナートゥ・ナートゥ」が歌曲賞を受賞し、短編ドキュメンタリー賞もインド映画が獲得しました。これにより、インド製作の映画がアカデミー賞2部門で初めて受賞を果たし、海外でも高い評価を受けていることが証明されています。
感動的なストーリーと感情表現
インド映画は、感動的なストーリーや強い感情表現が特徴的です。インド映画では、しばしば友人や家族間の強い絆を描かれます。これはインドの文化や社会に根ざした重要なテーマであり、親子関係や兄弟姉妹の絆、親族間のつながりなどが、物語の根幹に位置付けられ、感動的な場面や心温まるエピソードが展開されます。これらの人間の強いつながりや絆を描くことによって、インド映画は観客に深い共感や感動をもたらし、多くの人々の心を打つことが出来ているのでしょう。
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え、インドにハリウッド!?
皆さん、ボリウッドというワードを聞いたことはありますか?恐らく皆さんが思い浮かべるのは、アメリカの映画産業の本場ハリウッドではないでしょうか。ボリウッドとは、インドの映画産業を指す言葉で、アメリカの「ハリウッド」とインドの映画産業の中心地であるムンバイの地名「ボンベイ」を組み合わせて作られた造語です。ボリウッドでは、ヒンディー語を主要な言語として使用する映画産業を指しますが、広義にはインド全土で製作される映画全般を指すこともあります。ボリウッド映画は、カラフルで壮大な舞台装置、感動的なストーリーテリング、ダイナミックな音楽やダンスシーンなどが特徴であり、国内外で広く愛されています。また、ボリウッド映画は、世界中の観客にエンターテイメントを提供するだけでなく、しばしば社会的な問題や人間のドラマを掘り下げた作品も製作されています。そのため、ボリウッドは単なる映画産業にとどまらず、インドの文化や社会における重要な影響力を持つ一部としても認識されています。
また、ボリウッド俳優は国民から絶大な人気を得ており、俳優によっては英雄のような存在になっています。
シャー・ルク・カーンという俳優は、ボリウッドのキングとも呼ばれており、ボリウッドには数千にも及ぶ俳優が所属していますが、その中でも圧倒的な人気でボリウッドの頂点に立っています。
彼が一度、家のバルコニーから顔を出すと、この人だかりです。まるで大統領や国王のような圧倒的な支持を得ています。
そんな彼が出演している映画を実際にインドの映画館で見てきましたので、その作品も含め、今熱いインド映画をいくつかご紹介します。
今熱いインド映画作品紹介
インド映画をご紹介する前に、インドの映画館で驚いたことを1つご紹介します。インドの映画館では、映画が始まる前にスクリーンにインド国旗が映し出されて、観客が一斉に立ち上がり、国家斉唱が行われます。これは日本や他の国の映画館では経験したことがなかったので、とても新鮮でした。
DUNKI
こちらのDUNKIという映画は、先ほどご紹介したシャー・ルク・カーンという俳優が主演を務めており、物語としてはインドから危険なルートでアメリカに不法入国する人達の苦悩と葛藤が描かれています。かなりスリルはありますが、正に笑いあり、涙ありの感動的な映画になっています。
FIGHTER
こちらのFIGHTERという映画は、インドを攻撃しようと企んでいるテロリストからインドを守ろうと奮闘するインドの空軍隊員達の物語となっています。この映画では、とにかく戦闘シーンがダイナミックで、2時間40分と少し長い映画ですが、ずっと見入ってしまいました。また、この映画の隊員たちのダンスシーンもとてもカッコ良く、SNSなどでも多くのインド人がダンス動画を上げていました。
ARTICLE 370
こちらのARTICE 370という映画は、実際にインドで起こった事件を元に作られた映画であり、インドの政治の仕組みやインドの国の歴史を学ぶことが出来ます。日本とはまた違ったインドならではの国が抱えている事情が描かれているので、非常に興味深いです。また、映画を通して、強いインド女性の姿にもフォーカスされており、この作中での女性の活躍にも注目です。
TERI BAATON MEIN AISA ULJHA JIYA
こちらのTERI BAATON MEIN AISA ULJHA JIYAという映画は、人間とアンドロイドの恋愛模様を描いていて、かなり面白い内容になっています。映画内では、伝統的なインドというよりはかなり現代的、また近未来的なインドの姿が描かれていて、ハリウッド映画のようなアメリカンな雰囲気も少し感じます。
まとめ
以前はB級映画という印象があったインド映画ですが、今では世界中で人気を獲得するほど進化してきており、今後もインドの経済の発展とともにインド映画産業も伸びていくことでしょう。
映画を通じて、インドの多彩な文化や独自の歴史を学ぶことが出来るので、インドに興味がある方や今度インドに来る予定がある方は、是非インド映画をご視聴してみてください。
この記事を機に、インド映画に少しでも興味を持っていただければ幸いです。