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火を放った王と消えた忠臣…中国史上最も切ない山、綿山

基本情報

​​綿山(めんざん)​​は、​​中国・山西省介休市​​に位置する風光明媚な山岳景勝地​​です。

その歴史は​​紀元前にまで遡る非常に古いもの​​で、文化的・宗教的な意義が深く​​、

自然の美しさと人文的な魅力が見事に融合​​した中国屈指の観光地​​として知られています。

~歴史:忠義の伝説が生んだ聖地~

綿山の歴史は、​​春秋時代(紀元前770年~紀元前476年)​​にまで遡ります。

この時代、​​晋(しん)の国​​という強国があり、その中で特に有名な忠臣が​​「介子推(かいしすい)」​​という人物です。

 

介子推とは?

介子推は、​​晋の公子・重耳(後の晋文公)​​に仕える忠実な家臣でした。

ある時、重耳は政争に敗れ、​​国を追われて長い放浪活を送ることになります​​。

 

その間、一行は山野を放浪し、​​食べ物にも困るほどの苦境に陥ります​​。

そんな中、​​介子推は自らの太ももの肉を切り取り、重耳に食べさせて生き延びさせた​​と言われています…!

これは、「​​己の身を切って主君を救う​​」という、忠義の極致とも言える行為​​でした。

 

その後、重耳はついに復権し、​​晋の国の王「晋文公」として即位​​します。

しかし、彼はその時、​​世を避ける形で綿山に隠遁​​してしまいました。

 

悲劇の火刑

晋文公は介子推を探すために、​​山に火を放ち、彼が出てくることを期待しました​​。

しかし、​​介子推は母と共に山中にこもり、出てこず、結局その火に巻き込まれて​​…母子ともに亡くなってしまったのです​​。

 

この出来事に深く心を痛めた晋文公は、介子推の​​忠義と孝行を称え、

その死を悼み、​​毎年この時期に火を使わない「寒食(かんしょく)」の習慣​​を始めたとされています。

 

~自然景観:四季折々の絶景が広がる聖域~

綿山の自然は、​​雄大で美しく、訪れる人々を魅了します​​。

山々が連なり、深い渓谷や清らかな川が流れる​​風景は圧巻。

​​春は新緑、秋は紅葉​​で山々が色づき、​​四季それぞれの表情が楽しめます​​。

​​山頂からの眺望​​は絶品!​​雲海や日の出を見ることができ、まるで仙境のようです​​。

 

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