中国カントリーマネジャー
陳雅楠
“変化の中でこそ、人は成長する。中国で、キャリアに
挑戦しませんか?”
私が感じる中国の最大の魅力は、何と言っても「変化の速さ」と「多文化への寛容さ」です。特に上海や深センのような大都市では、さまざまな国籍や文化が混在していて、それぞれが尊重されていると感じます。アジアの中でもこの多様性の受け入れ度は非常に高いと思います。
また、中国は安定というよりは常に変化している国です。そのため、臨機応変に対応する力が自然と鍛えられます。変化に柔軟に対応できる人にとっては、非常に刺激的で成長できる環境だと思います。
これまでのキャリア
私は日本で約3年間勤務した後、2011年RGF中国に入社しました。最初に担当したのは中国のトップ大学の学生の日本本社就職を支援する「Work in Japan」プロジェクトで、国境を越えた人材採用交流の現場に立ち会えたことは非常に貴重な経験でした。その後、上海のRAマネージャーとして1年間、RAローカルチームのマネージャー、蘇州拠点長、上海拠点長のポジションをそれぞれ約1年から2年程務めました。2020年10月には華東地域総監、 2025年1月からは中国全てのRGF HR Agentの責任者である総監として、より広範なエリアを統括する立場になりました。そして今年の4月から、現在の拠点長ポジションに就いています。
RGFでは、約1年から2年半ごとに新しいポジションに挑戦する機会があり、常に新しいチャレンジが待っています。もちろん、苦しい場面もありましたが、会社からの期待に応えようと努力した分だけ、しっかりと評価される文化があると感じています。新しい役割に挑戦するたびに、自分の可能性が広がっていくのを実感しています。
現在の仕事で学べていること
現在のポジションでは、営業時代とは異なり、より広い視野で物事を捉える力が求められています。以前は売上や自分のチームの成果に集中していましたが、今では会社全体の戦略や経営幹部 の意図を理解し、報告や指示の受け取り方を工夫する必要があります。特に、アジア各国の状況や社内の動向を踏まえたうえで、上司との目線を合わせ、企業全体の観点から報告することの重要性を強く感じています。
このように、売上だけを追うのではなく、会社全体の視点で物事を捉え、地域性や組織文化の違いを理解したうえで行動する力が、今のポジションで最も学べていることです。
また、中国国内でも地域ごとに商習慣や考え方が大きく異なることを実感しています。華東・華南・華北など、それぞれの地域で顧客のニーズや業界の動向、組織の雰囲気、拠点長のスタイル、人の動き方や価値観が異なります。最初は「華東地域で通用したやり方が他地域でも通用する」と思い込んでいましたが、実際にはそうではなく、地域ごとの違いを理解し、柔軟に対応する力が必要だと痛感しました。現在では、その違いを尊重しながら、各地域に適した方法で仕事を進めるよう心がけています。
中国で働く魅力
中国は日本と文化的な違いはあるものの、アジアの中では比較的近い存在だと思います。そのため、コミュニケーションも取りやすく、理解し合える環境があります。
また、日系企業の進出が早かったこともあり、生活面でも仕事面でも日本人にとって馴染みやすい環境が整っています。
さらに、中国は「秩序のある自由」がある国です。生活も仕事も自由度が高く、裁量を持って働ける環境が整っています。日本よりもスピーディーに物事が進むことも多く、積極的に動きたい人にはぴったりの場所だと思います。
RGFで働きたいと考えている方に期待すること
私がRGFで働く方に期待するのは、「自分で考えて、自分から踏み込む姿勢」です。指示を待つのではなく、自分の視点で課題を捉え、アイディアを提案し、行動に移せる人が求められています。特に中国のようなスピード感のある環境では、主体性がないと役割を他の人にすぐに代わられてしまうこともあります。そのため、自発的に動ける力は非常に重要です。加えて、「ポジティブな姿勢」も欠かせません。前向きに物事を捉え、柔軟に対応できる人は、どんな環境でも成長できると感じています。「主体性とポジティブさ」——が備わっていれば、中国での仕事はきっと充実したものになるでしょう。
コロナ禍以降、日本でも中国に対するネガティブな報道が時折見られましたが、実際に現地で働いてみると、そのイメージとは異なる現実があることに気づくはずです。コロナ禍で必要となっていたビザも最近ではビザ不要で旅行できるようになったため、る日本人旅行者も増えており、 中国に対する印象も少しずつ変わってきているように感じます。現地での経験を通じて、より広い視野と柔軟な価値観を得られることを、ぜひ多くの方に体感していただきたいと思います。
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