家賃、生活費が高いと噂のシンガポール。その実態は?
一人暮らしの住宅事情について、各エリアと共に写真付きでご紹介します!
狭くても色々あるよ。シンガポールのエリア紹介!
国土が狭くて有名なシンガポール。
その面積は、約719平方キロメートル。
なんと、東京23区と同程度という狭さ!
そんなシンガポールですが、
いざ家を探すとなると、どのエリアに住むか悩むところです。
まずは、各エリアの位置関係と特徴をご紹介します。
■CBDエリア(central business district)
・大手企業や金融機関など、経済の中心地になるエリア。
・シンガポールの代名詞、有名なマリーナベイサンズがあるのもここ。
・シングルやカップル向けの高級コンドミニアムが比較的多い。
<地名>
Marina Square, Raffles Place, Suntec City,City Hallなど
■セントラルエリア(オーチャードエリア)
・シンガポール中心地に近く、日常生活、通勤にも便利なエリア。
・オーチャードには、日系デパートの高島屋、伊勢丹、明治屋などがある。
・日本人の駐在家族が多く住み、日本人向けのレストランや子供の塾、お稽古事の教室が多い。
・ファミリー向けの高級コンドミニアムも多い。
<地名>
Orchard, Somerset, Dhoby Ghaut Holland Village, Clarke Quayなど
■サウスエリア(クイーンズタウン)
・新しい高層マンションが多く、近年人気のエリア。
・国内最大規模のショッピングセンターあり。
・市街地から少し離れるが、緑が多く閑静な住宅地。
(ただし、シンガポールの新築物件には要注意。
電気が付かない、水漏れするなどのトラブルが当たり前。。。)
<地名>
Alexandra Road, Tiong Bahru, Harbourfront, KeppelBuona Vistaなど
■ウェストエリア
・日系企業も多数進出している郊外のエリア。
・欧米人が多く、おしゃれなレストランも多い。
・クレメンティーは再開発が進んでおり、伊勢丹が進出!
・中心地からは少し離れているが、公園も多く生活のしやすいエリア。
<地名>
Clementi, West Coast, Redhill, Commonwealth, Pasir Panjangなど
■ノースエリア
・HDB(※)が多く建ち並び、シンガポール人が多く暮らす。
・市街地からタクシーで15分程で、生活にも便利なエリア。
・HDBが多いため、コンドに比べ家賃が抑えられる。
※HDBについては、後で詳しく!
<地名>
Ang Mo Kio, Bishan, Sembawang, Yishun,Toa Payohなど
■イーストエリア
・チャンギ国際空港からタクシーで10分程で行けるエリア。
・市街地から離れているため、緑が多い閑静な住宅地。
・海岸線に沿って約8kmの公園となっている。
・空港が近いので、空港をよく利用する人には便利!
<地名>
Marine Parade, Katong, Paya Lebar, Bedok, Eunos, Geylang, Aljunied, Tampinesなど
シンガポールの家ってどんな家?
多くの外国人が働くシンガポール。
じつは、単身者向けの物件はあまりなく、ファミリー向けの物件がほとんど。
(国土が狭くて、シンガポール人は、親元を離れて暮らすことがあまりないから?)
日本のようなワンルームマンションはほとんどなく、
あったとしても、ベッドを1つ置ける程の狭い部屋で家賃20万円!など、
かなりの高額となっています!
そのため、多くの外国人は「シェアハウス」という形で、
HDBもしくは、コンドミニアムで生活しています。
■HDB Housing Development Board
HDBは、シンガポール国民を対象とした、公営の集合住宅。
物価の高いシンガポールでも、シンガポール国民の持ち家率は9割と言われ、
そのほとんどが、HDBを購入。(HDBの相場は2000〜3000万円と破格。)
3ベッドルーム以上の間取りで作ることが、法律により決まっているため、
国土の狭いシンガポールであっても、室内は広々。
シンガポール国民向けの公営住宅のため、
外国人は購入できないが、賃貸することは可能。
そのため外国人は、HDBを借りてシェアハウスをしているケースが多い。
コンドミニアムのような、豪華な設備はないが、
立地がよく、スーパーマーケットなど生活に必要なものがすぐ近くにある環境が人気!
■コンドミニアム
外国人とシンガポールの富裕層向けの高層マンション。
「コンド」と略されて呼ばれることが多い。
プールやジム、テニスコートなどの設備があり、
入り口には24時間体制でセキュリティーが付いている。
多くの外国人や駐在員家族が暮らすが、
HDB同様、シャアハウスをする外国人も多い。
広い敷地を確保するため、中心地から少し離れた場所に建てられている場合が多い。
駅から距離がある場合には、コンドから駅まで送迎バスが出ていることも。
「高い!」と聞くシンガポールの家賃 実際は?
シェアハウスの場合、
SGD900〜1500(約7万2000円〜12万1千円)が家賃の相場。
HDBは、コンドミニアムに比べて、20−30%割安なイメージ。
また、マスタールームとコモンルームで家賃に差が付くのも特徴。
マスタールームとは、
寝室のほかマスタールーム内に、専用のトイレやバスルームがついており、
リビングの次に部屋が広い場合が多い。
コモンルームは、マスタールーム以外の部屋を指し、
トイレやバスルームは、共通のものを使用する。
そのほか、キッチンやリビング、冷蔵庫や洗濯機などの家電は
マスタールーム、コモンルームに関係なく、全員で共用する。
冷蔵庫内の管理方法は、
食べ物に記名して管理する場合や、エリアを区切って管理する場合など、
シェアハウスによってそれぞれ。
性格が出るところなので、
シェアハウスを探す時には、冷蔵庫チェックをするのも良いかも笑
(冷蔵庫の中が臭い、変な汁が垂れている、誰かが自分の食料を食べた!など
小さいイライラの積み重ねが、想像以上のストレスに繋がります!)
写真のように、
コンドミニアムは元々の作りに高級感があるので、
シェアハウスでも、部屋は広く快適に過ごせます。
屋外プール付きの家での生活は、日本では経験出来ない醍醐味!
コンドによっては、BBQピットが併設されており、
BBQパーティーで国際交流をすることも♪
(BBQピットが付いてるなんて、さすが外国人向けに作られたマンション!)
まとめ
シンガポールのエリアを紹介しましたが、シンガポールはなんといっても小さな国。
全体でも東京23区ほどの広さしかありません。
なので、交通手段さえ確認しておけば、どこに住んでも通勤には問題なし!
また、2013年頃から、賃貸物件の空室率が増加し、
「借り手市場」に変化しつつあると言われています。
そのため、家賃やデポジットの値下げなど、
借り手側にとって、交渉がしやすい状況です。
是非、納得いく家を探して、シンガポールでの生活を楽しんでください♪
<出典>
・外務省 シンガポール共和国 基礎データ
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/singapore/data.html#01
・下がり続ける住宅賃貸市況
https://www.asiax.biz/life/37510/
※上記の記事は、取材時点(2017年04月末)の情報を元に作成しております。
現在の現地事情とは、記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承下さい。