香港の住宅事情、日本人が住みやすいエリア、一人暮らし向けの部屋など
香港の家探しに必要な情報を実例と写真を交えて紹介します!!
香港の家は、高くて、狭くて、アレがない?
世界一不動産価格が高い香港。
お店の賃料、家賃もかなり高額です・・・。
香港は土地開発出来る地域が限られているため、
狭い土地を有効に使った、日本では考えられない様な細長ーい建物が密集しています。
100階建て以上の建物がズラーーーーーーっと並ぶ風景は圧巻です!
また、少しでも部屋を広く使うため、
日本ではあって当たり前のモノがない場合があります。
それは・・・
・洗濯機
・キッチン
・玄関(土間:ドアを開けてすぐの靴を脱ぐ場所)
・靴箱 などなど
特に一人暮らし向けの物件では、生活に最小限のモノしかない場合が多いです。
また、文化や気候の違いからか、「バスタブ」「暖房」がない場合も。
暖房は、リモコンに表示があっても使えないことが多いのでご注意を!
(でも、香港って、冬は意外と寒くなるんですよねー。使えない暖房ボタンを何回押したことか。)
意外と色々ある 魅力的な香港のエリア
香港での家探しを始める前に、把握しておきたいのは、各エリアの位置関係と特徴。
これを頭に入れておくと、家探しもスムーズです!
香港のエリアは大きく分けて4つ。
・香港島(Hong Kong Island)
・九龍(Kowloon)
・新界(New Territories)
・離島
では、各エリアを見ていきましょう!
移動に便利なMTRの駅と一緒にご紹介します。
<香港島(Hong Kong Island)>
香港島は、東シナ海に位置する香港で2番目に大きな島。
世界的な金融街、ビジネス街である「中環(Central)」「金鐘(Admiralty)」、
香港の行政機関が集まる「湾仔(WanChai)」、
世界一高額な賃料で有名な「銅鑼湾(CausewayBay)」があります。
香港を象徴する摩天楼を作り出す、ビジネスと政治の中心地があるエリアです。
しかし、そんな摩天楼からMTRで30分移動するだけで、
自然溢れる風景にも出会え、トレッキングが楽しめるエリアでもあります。
<九龍(Kowloon)>
中国大陸と繋がる九龍半島。香港島に近い部分を指します。
夜景を見るのに最適なヴィクトリアハーバー、
香港を代表するペニンシュラホテルがある「尖沙咀(Tsim Sha Tsui)」、
道路に迫り出すネオン看板や、女人街、金魚街がある「佐敦(Jordan)」「油麻地(Yau Ma Tei)」「旺角(Mong Kok)」。
香港を代表する観光地が連なり、香港の若者にも人気のエリアです。
ちなみに。
九龍を「クーロン」と呼びますが、実はこれは日本だけ!
広東語でも英語でも中国語(普通話)でもありません。
なので、「クーロン」だと、現地では通じません・・・。
(誰が作った呼び名なの・・・?)
香港では「ガウロン」(広東語)「カオルーン」(英語)と呼びましょう!
<新界(New Territories)>
中国大陸と繋がる九龍半島の根元、中国と境界を接するエリア。
香港人のベッドタウン。自然が多く残り、森林浴が出来る程、緑が溢れる。
寝るときは静かな環境が良い!狭い家はもう嫌だ!という人にもオススメ。
香港島や九龍に比べて、土地が広く安くなるため、家も広く、家賃も比較的安い。
ここに一軒家を持つのが、香港人の夢との声も。
MTRは2本走っており、それ以外のエリアには、バスやミニバスで移動する。
中国の深センと接しており、電車1本で深センまで行くことが出来る。
そのため、深セン勤務の駐在員の中には、香港に住むケースも増えています。
<離島>
あまり知られていませんが、香港には数多くの離島があります。
離島というと、週末や休日に行くリゾートのイメージがありますが、
香港であれば、オフィスまで30分ほどで行ける島もあり、十分に通勤圏内となります!
離島での生活は、仕事とプライベートを分けたい欧米人に、特に人気です。
朝サーフィンをしてから出勤する人もいるとか。
香港の喧騒からは想像も出来ない、のんびりとした穏やかな空気が離島にはあります。
ただし、台風や暴風雨が多い香港。
フェリーの欠航などには、注意が必要です。
日本人が多く住んでいる場所は?
香港に住む日本人は約2万7000人。
(2015年10月時点 外務省在海外邦人数調査統計)
生活や通勤の利便性から、日本人が多く住む場所が、香港にはいくつかあります。
各エリアごとに、MTRの駅ベースでご紹介します。
<香港島(Hong Kong Island)>
■太古(Tai Koo)
■西湾河(Sai Wan Ho)
ハッピーバレーにある香港日本人学校へのアクセスも良く、
中環や金鐘へのアクセスも良いため、日本人が多く住む。
大型の日系スーパーもあるため、買い物も便利。
少し前までは、太古に住む日本人が多かったが、近年は隣駅の西湾河に住む日本人が増えている。
<九龍(Kowloon)>
■紅磡(Hung Hom)
尖沙咀のすぐ近く、どこへ行くにもアクセスが良くて便利。
深センまで電車で1本で行けることが、深セン出張の多い駐在員に人気。
大きな船の形をした日系スーパーがあり、日々の買い出しにも。
日本人が多く住むため、日本食レストランも多い。
<新界(New Territories)>
■火炭(Fo Tan)
■沙田(Sha Tin)
タイポーにある香港日本人学校へも近く、
日系スーパーやIKEAがあり、買い物にも便利な場所。
香港島へも1時間程で行け、
深センにも近く、自然が多いことなどが人気の理由。
まとめ
日本人が多いエリアは、やっぱり住みやすく便利です。
しかし、家族で住むケースが多いので、大きめな物件が多いのも事実。
日本人学校へのアクセスの良さが人気のポイントになるのも、
家族連れの人が多いことを表しています。
一人暮らしであれば、日本人が多いエリアに縛られず、選択肢はもっと広がります!
それに、日本人が少ない地域の方が、外国に住んでる感を感じることが出来ます!笑
是非色んなエリアを見て、お気に入りの場所を探して見て下さい。
ちょっと長くなってしまったので、続きはまた次回。
次回は、香港での一人暮らしの実例を交えて、間取りや家賃をご紹介します!
■出典
・外務省 海外在留邦人数調査統計
http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/page22_000043.html
※上記の記事は、取材時点(2017年04月末)の情報を元に作成しております。
現在の現地事情とは、記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承下さい。